京都軒先探索の旅

京都町屋 軒先

京都町屋 軒先

京都の桜も今週当りがピーク。ようやく春らしい気候になり、散策が楽しい季節になりました。京都は古い町並みが保存されているので、町なかをブラブラするだけでも楽しいです。

町屋が続く路地を歩いていて、真っ先に目に入るのが、猫の額ほどの狭い軒先。ちょっと注意して見ると、新興住宅街では決して見ることのない、軒先お約束アイテムがいくつかあります。

京都 消防バケツ

京都 消防バケツ

まずは、町屋での世帯普及率が7割を超えていそうな消防バケツ。京都人の、高い防火意識の表れでしょう。深紅のポリバケツが大半ですが、一部お洒落なオレンジ色のブリキ製消防バケツもおいてます。

犬矢来

犬矢来

そして、町屋の軒先といえば、この曲がった竹で猫の額を覆った、謎の物体ですね。とても風情があり、町屋の雰囲気作りに大きく貢献していますが、果たして何の意味があるのか?諸説あるようですが、その昔、道行く荷車がはねる泥から民家の壁を守るためだったというのが、一番有力のようです。現在は舗装道路ですのでその役割は終えていますが、伝統建築として、祇園界隈を中心に数多く見ることができます。但し、雨風に晒される環境なゆえ、メンテナンスコストも相当かかるらしい。そういう事情もあり、鉄製のモノも時々見かけます。

因みにこの物体、正式名称を「犬矢来」と呼びます。語源は、民家の壁を犬のオシッコから守るためだったとのこと。

犬のオシッコ除けといえば、京都で圧倒的No.1を誇るグッズが、こちらの鳥居。

鳥居 犬のオシッコ除け

私も京都に引っ越してきた当初、時々軒先に鳥居が祭られているのを見て、「さすが京都の人は信心深いなあ~」と感心していました。と思っていたら、実はこの鳥居、家の軒先で散歩中の犬にオシッコをさせないための犬除けだったのでした。「飼い主はん、ここでオシッコさせたらアカンで」という直接的な表現を不粋と感じ、神の祟りを利用しながら自分の意思を婉曲的に表現する、いかにも京都人らしい対処法です。

最後は、軒先や家の角に置いてある、先の尖った謎の大きな石。さすが京都、民間人も軒先で枯山水を表現しているのでしょうか?

町屋軒先 枯山水?

町屋軒先 枯山水?

実はそんな情緒のあるものではありません。ただ単に、無断駐車や、車が自分の土地に入って通行するのを防ぐための石なのです。細い路地で車同士がすれ違う時、その石がなければ確かにちょっと侵入させて貰うこともあるので、結構効果があります。

中には上の写真のような枯山水系の石もありますが、大半はどこにでもある大きな石がドンと置いてあるだけ。石を置きたくなる気持ちもわかるものの、「狭い京都。お互いさまなのだから、ちょっとくらい通らしてあげたって。料簡が狭いなあ。」と思うことも多々ありますが…

まあ、こんな石なら、ほのぼのしててOKです。

京都 軒先 石

猫の額ほどの軒先ですが、各家の個性が出ていて、見ていて飽きない探索です。

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