トマトラーメン

大阪の本町界隈へ仕事に行く度に、無性に足を延ばしたくなるラーメン屋さんがあります。場所は、大阪市内の中心部なのですが、大阪市民でも余り行く機会の少ない、阿波座というマイナーなロケーション。東京でいえば、さしずめ大崎といったところでしょうか。

お店の名前は「信濃路」。メニューは、トマトラーメンとライスのみ。

大阪で信州信濃路ラーメン?店の外観は、お世辞にも食欲をソソる雰囲気ゼロ。そしてメニューは、トマトのラーメン???私の後輩の強い押しがなかったら、まちがいなく私がここのラーメンと、一生出会うことはなかったことと思います。

阿波座 信濃路 外観

阿波座 信濃路 外観 (画像は、グーグル画像検索よりコピー)

実は私、知る人ぞ知る、超トマトフリークなのです。三度のメシよりトマト好き。極上の大トロと極上のトマトを選択しろと言われたら、間髪入れず「トマト!」と答えるトマトバカ。夢は、バレンシアのトマト祭りに参加して、トマトの海で泳ぐ事。(バレンシアトマト祭りの様子:uチューブ

そんな私のとって最高のごちそうは、冷えたトマトに高級粗塩を掛け、丸ごとガブリついて頂くトマト。トマトの青みが少しだけ残った香りを口の中で愉しむのを贅沢と考えているので、トマトは生で食べるのが一番です。まあ、トマトを知り尽くしたイタリア人やスペイン人が調理したトマト料理はOKですが、ラテン系以外のトマト料理は正直不満です。その最たるモノが、英国式朝食の定番であるベイクドトマト。新鮮なトマトを何故焼かなければならないのか???理解に苦しみます…

English breakfast: baked tomato

英国式朝食:焼きトマト (グーグル画像検索よりコピー)

そんなトマトフェチの私ですから、後輩が「美味しいトマトラーメンの店に行きましょう」と誘ってきたときには、正直憤りを感じました。ラーメンにトマトを入れるなんて、トマトに対する冒涜です。もちろん、「ふざけるな!」と彼の誘いをにべもなく断りました。一方、私の好みをよく知る後輩ですから、「だまされたと思っていきましょうよ」としつこく誘ってきます。グルメな彼の舌を信用しているので、「そこまでいうのなら」と、清水の舞台から飛び降りる(?)思いで初めていったのが、二年前。

いやー、衝撃的な出会いでした。だまされる覚悟ができて、ホントによかった。

信濃路 トマトラーメン

信濃路 トマトラーメン (グーグル画像検索よりコピー)

細麺に、にんにくがしっかり効いた、トマトベースのあっさりスープ。具には、チンゲン菜とセロリの組み合わせ。チンゲン菜とセロリが織りなす独特の香りと苦みが、絶妙に口の中で広がるのです。麺好きの私は、しょっちゅうラーメンを食べにいきますが、こんな味のラーメンは初めてです。個人的には、味は日本のラーメンより、イタリアンに近いような気がしました。その味をイタリアンパスタで喩えるなら、にんにくがたっぷり効いた、エンジェルヘアパスタ&ポモドーロソースのスープ版という感じ。チンゲン菜とセロリが、バジルの香りを演出しています。

満席の周囲を見渡すと、大半の人が小ライスを注文しています。但し、ラーメンライス定食とは違い、誰もラーメンをおかずにご飯を食べていません。ご飯には手を付けず、皆黙々と麺をすすっています。そして、麺を食べ終えるや、おもむろにライスをスープの残った丼の中へ。イヌ飯のイタリア版です。子供がみそ汁の中へご飯を入れると、「行儀が悪い!」と叱っている私も、ここではイタリアンリゾット風イヌ飯を、大いに満喫しています。

トマト好きのあなた、大阪へ行く機会がありましたら、だまされたと思って、ぜひ信濃路へ足をお運びください。

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