ヒトラーが遺した唯一の功績

ヒトラーが遺した唯一の功績

所要で、福井まで車で行ってきました。日曜日だったので、高速代は往復で2千円強。平日だったら恐らく1万円近くかかるので、何かとっても得した気分です。

でも、ふと考えると、たかだか数100キロの高速代に数千円かかるのは、恐らく日本くらいではないでしょか?発展途上国で車をレンタルして運転する勇気はさすがにないので、途上国での事情はわかりません。一方、多くの先進国の高速を運転した経験からいうと、日本の高速料金はぶっちぎりで世界一ですね。「高速代、結構取るなあ」と感じたのは南フランスとイタリアでしたが、それでも感覚的には日本の半額以下。日本と国の事情が似ていそうな韓国も相当安かった。米国、豪州、英国、ドイツは、ほぼ無料に近いです。

わが祖国日本では、高速料金の改定計画について、「約束した、約束を反故した」うんぬんの、痴話喧嘩のような低次元の言い争いで、政局は混迷を極めているようです。日本の高速料金が高いのは、色々な事情もあってのことでしょう。日本の交通事情を考えれば、無料は行き過ぎかも?今の半分か1/3程度が妥当な線なのかなと、個人的には思います。まあ、政治的な難しい話はこれくらいにして、今日は走り屋なら誰もが憧れる、ドイツのアウトバーンのお話です。

ヒトラーが遺した唯一の功績

高速道路としての利便性(道路網/料金/渋滞/走りやすさ)の観点からみた場合、私の主観ではありますが、やはりアメリカとドイツの高速道路が世界でも群を抜いていると思います。ヒトやモノの移動手段として、道路と並んで評価される航空網と鉄道網。航空網ではアメリカがダントツ1位、鉄道網では日本がダントツ1位だと思います。そしてドイツは、1位との開きは大きいにせよ、航空網でも鉄道網でも恐らく世界のトップ3に入ると思います。総合的な交通インフラは、ドイツは世界で一番進んだ国でしょう。

ヒトラーが遺した唯一の功績

そして、アウトバーン。ドイツ語のAutobahnを直訳すると「自動車専用路」。そのままです。アウトバーンが飛躍的に伸長したのが、第一次大戦敗戦後の1930年代。ナチ政権の時代です。背景には、軍事的、そして政治的理由が多分にあったにせよ、結果として今のアウトバーンの礎を築きました。

私の持論に、「各国の車メーカーが作る車を見れば、その国の国民性がわかる」というのがあります。それと並んで、「車メーカーの仕様を評価すれば、その国の気候と交通事情がわかる」というものもあります。例えばアメ車。だだっ広い道路に、日本の軽自動車が2台停めれそうな広々とした公共駐車スペース。10年くらい前まではガソリン1リットル30セント程度だったので、燃費を余り気にする必要はなし(今は、リッター70セントくらいに急騰してしまったようです)。信号が少なく、シフトチェンジをすることがないので、車はほぼ100%AT車。すいてて真っすぐ続く高速道路にもかかわらず、何故か制限速度は120km。車に求められるのは、ハイスピード性能より、頻繁に使用する高速ランプでスムースに合流できる加速パワー。まさに、アメ車のスペックそのままです。

一方ドイツ車は?色々ありますが、他国の車と一番違うのは、やはり時速150km程度で走る際の安定性です。他のヨーロッパ諸国では概ね120km前後の速度制限がありますが、追い越し車線では皆150km前後で走っています。ドイツではAUDI A4という車に乗っていましたが、A4と同レベルの日本車を運転する機会が一度ありました。AUDIでは全く感じなかった揺れを150kmくらいから感じ始め、180kmではガタガタ始まって「これ以上スピードを出さないで!」と車が叫んでいるようでした。欧州で日本車のシェアが伸びない理由の一つは、このあたりもあるのかもしれませんね。(因みに私の車のスピードメーターは、280kmまで数字がありました!)

ヒトラーが遺した唯一の功績

そして、アウトバーン。面白いのは、ヨーロッパの階級社会を反映してか(?)、アウトバーン上にも明確な階級社会が存在すること。追い越し車線は、貴族階級の御三家、ベンツ、BMW、アウディ優先。ポルシェやフェラーリも、特別階級として、追い越し車線を特権的に走る権利を有しているようです。中産階級のフォルクスワーゲンの高級タイプやフランスの高級車は、遠慮しがちに追い越し車線を利用。そして庶民階級のオペルやフィアット、チェコ産のシュコダは、走行車線が定位置。トラック等を抜く時のみ、貴族階級から追い越し車線をお貸し頂いて、パッと抜いたらパッと定位置に戻るというのが、アウトバーンを走行する上での暗黙のルールのようでした。 (アウトバーン332km体験はこちらから:ユーチューブ動画)

そして、スピード感覚。F1ドライバーに欧州選手が圧倒的に多いのは、山道が多いこと、マニュアル車が大半なこと、そして小さいころから親が運転するハイスピード感覚に慣れていることだと、私自身は勝手に思っています。(イタリアやフランス南部の山道を、100km近いスピードを出しながら私の車を追い抜いていく地元の主婦ドライバーを見るたびに、彼らには永遠にF1では勝てないと実感します。。。)

南仏 St.Paul de Vence

南仏 St.Paul de Vence

ドイツ人が運転する車に同乗し、250km走行を体験すると、最初はちょっと怖いものの、すぐに慣れます。一方、自分で運転するとなると、ビビりの私は実に怖い。150kmくらいまでは軽くいけるのですが、180kmだと視界がいきなり狭くなります。車は安定走行を続けていますが、私の心臓はガタガタ揺れ始めます。200kmまでいくとハンドルを握っている手が汗ばみ、220kmで息苦しくなってきます。「もう限界だあ!」という感じで、私の自己ベストは220km。というわけで、快適ゾーンが140kmのビビりドライバーである私は、オペルやフィアットと一緒に、走行車線階級を愉しんでおりました。

車の話題を出したので、次回は運転マナーについて語ってみたいと思います。

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