私とビートルズとの最初の出会いは、どこにでもある平凡な話。小学校高学年の時、自宅にあった赤盤(1962-1966年までのベストアルバム)にハマったのがきっかけ。メロディーメーカーのポールの旋律が好きで、その後、ウィングスの大ファンへと昇華。ジョン・レノンの音楽は、中学校低学年の少年には少々難しかったです。大人っぽいジョンの歌はカッコいいのだけど、心に響くのは、やはりポールの作品。
「ポールより、やっぱジョンだよな。」、そんなキザなセリフを友達に言いたいなあと思っていた矢先に訪れた、1980年12月8日の悲劇。
中学校時代は、ビートルズを中心としたブリティッシュロック一辺倒だった少年も、次第に音楽の幅を広げ、大学時代はジャズとラテン系へと転身。あれだけ好きだったロックやアメリカンポップには見向きもしなくなりました。但し、ジョンの作品だけは例外中の例外。音楽の嗜好がどれだけ変わろうと、ジョンがローテーションから外れたことは今まで一度もなく、恐らく一生聴き続けることでしょう。
1993年12月8日。今から17年前の、とてもとても小さな出来事。けれど、私には一生忘れられない思い出です。そう、ジョンが亡くなってからの念願だった、ジョンの命日にダコタハウス(ジョン最期の場所)でお祈りを捧げる願いが叶った日なのです。
ニューヨーク市マンハッタン。小雨がしとしと降るミッドタウン。偶々出張でNYを訪れていた私は、仕事を終えた後、会社の先輩に無理を言ってアッパーウエストサイド経由でホテルへ戻ってもらうことに。近くで花を買ってタクシーに乗り込むと、イエローキャブのラジオからはジョンの歌声が。スペイン語訛りの陽気なドライバーは、「今日は朝からビートルズの曲ばっかりで、うんざりしてくるよ。お前もジョンの追悼に行くのかね?」
我々がダコタハウスの前に到着したときには、アパートの前には既に沢山の花束が。タクシーを降りて、ジョン最期の場所に花を置くと、ジョンにまつわる様々な思い出が、走馬灯のように去来しました。FMでBEATLES特集をエアチェックしまくった中学校時代、血相変えてジョンの訃報を伝えてきた母親の声、ライナーズノートを見ながら必死に英語の歌詞を覚えた高校時代。
“In my life”を頭の中で聴きながら、13年分の合掌を捧げた、17年前の12月8日。まるで昨日のような出来事です。
2010年12月8日。今日は、John Lennon、30回目の命日です。
In my life (Lennon/McCartney)
思い出す場所があるのさ
これまでの人生で 変わってしまった場所もあるけど
永遠の場所もあるさ いい事なのか別にしてさ
なくなった場所も 残っている場所もある
こういった場所すべてに それぞれの瞬間がある
それにまつわる恋人や友達を 僕はいまだに思い出せる
死んだ人もいるよ 生きている人もいる
僕の人生で 僕はその人たちをみんな愛していた
There are places I’ll remember
All my life, though some have changed
Some forever, not for better
Some have gone and some remain
All these places have their meaning
With lovers and friends I still can recall
Some are dead and some are living
In my life, I’ve loved them all




素敵な思い出、ありがとうございます。
僕も今日は一日ジョンの歌声を聴いて過ごしていました。
最近、自分が子どもを持ったせいか主夫時代を経て作られたジョンの歌がとても心にしみます。
Beautiful boy (Darling boy) by John Lennon
君が一人前になって
広い海へと旅だっていくのが
待ち遠しい
だけどまだまだ先が長いから
私も君も気ながに待つしかないね
辛抱することもあるだろうし
先が長いから
その間に
道を渡る前に
手をつないでね
人生というものは
ああしたい、こうしたいと思っているうちに
流れている時間のことだよ
大事な大事な
僕の息子よ
愛しのショーン
Out on the ocean sailing away
I can hardly wait
To see you come of age
But I guess we’ll both
Just have to be patient
It’s a long way to go
A hard row to hoe
Yes it’s a long way to go
But in the meantime
Before you cross the street
Take my hand
Life is what happens to you
While you’re busy
Making other plans
Beautiful
Beautiful beautiful
Beautiful boy
Darling
Darling darling
Darling Sean
ジョンの遺作となってしまったDouble Fantasy。Beautiful boyも含め、当時はその意味の深さがよくわかりませんでした。今このアルバムを聴くと、それまでの尖がったメッセージ色の強い作品に比べ、何か肩の力が抜けた、とても包容力のある作品ですよね。
そうそう、「Double Fantasy」の曲って、当時のジョンの幸福感が伝わってくるようで、胸にしみますよね。
安らぎを見つけたその心境で作ったジョンの歌をもっともっと、本当にもっともっと聴きたかったです。