月別アーカイブ: 12月 2010

ゆく年くる年

2010年も残すところ、あと一日となりました。今年も公私ともにいろいろありましたが、私的な「2010年トップ3」の出来事に間違いなく入るのは、このブログを2010年8月から開始したこと。今までダラーッと過ごしてきた週末が、ブログを開始したことで、週末にメリハリが出るようになりました。 このブログを開始するに当たり、色々と指導や下準備を進めてくれ、そして最後に私の背中を押してくれたのが、当店「爽快潔リビング」のウェブデザインを担当してくれている、AMATAの安藤さん。正に、私のブログの師匠です。 そして、今年最後のブログテーマとして、その安藤さんが先日雑誌デビューした話題で、今年1年を締めくくりたいと思います。(掲載雑誌はダ・ヴィンチ2011年1月号) しかも、安藤さんを雑誌内で紹介しているのが、以前このブログでも紹介したことのある、「爽快潔リビング」のイラストを担当してくださった鈴木さちこさん。「爽快潔リビング」ネタとして、これ以上望みようのない、最高の一本締めです。(鈴木さん著による「日本全国ゆるゆる神社の旅」は、発売好調のようです。とても面白い本ですので、自信を持ってお勧めできます。)  レポートの中で、鈴木さちこさんを案内しているのが、AMATA安藤さんです。地元滋賀のコミュニティー雑誌ではありません。全国の書店で販売されているダ・ヴィンチですから、華々しいデビューです! 安藤さんとの出会いはちょうど一年前。当店ネットショップを立ち上げるに当たり、ショップデザインを依頼するデザイナーさんを滋賀・京都で探していました。業者選定の際、100社以上のWEBデザイン会社ホームページを細かくチェック。その中、安藤さんが経営するAMATAさんがデザインセンス、そして内容的に特出しており、「是非この会社にお願いしたい!」という直感が働きました。そして、決め手はやはり安藤さんのブログ。ブログ内に掲載される、その卓越した写真の美しさもさることながら、文章の行間に、デザイナーとしての発想やこだわり、そして人柄が、しっかり伝わってきました。 http://www.amata.jp/mt/ デザインセンス、WEB技術、そして人間性的な魅力をも兼ね備えた安藤さんとの出会いが、私にとって2010年No.1の嬉しい出来事でした。安藤さんとの楽しい交流のみならず、安藤さんを通じて、今年はたくさんの魅力的な人たちとの出会いが生まれました。 最後になりますが、このブログを読んでくださっている大半の方は、当店「爽快潔リビング」のお客さまだと察します。当店をご支援いただきまして、本当にありがとうございます。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。2011年春には、新シリーズも加え、商品ラインを充実します。またブレスエアーに関する情報発信もバージョンアップし、皆さまのご期待に添える店づくりを目指していきます。 2011年が皆さまにとって素晴らしい年になることを、心から祈念いたします。

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本日あります

裏に煙突のある門構えの家の玄関に、一枚の表札。「本日あります」 えっ、何があるの?肝心の目的語が抜けているので、何の事だかサッパリわかりません。ヨソ者には隠語のような表現ですが、京都人は皆、何があるのかわかっているようです。 京都弁解説講座初級編:「本日あります」=「本日は、銭湯の営業を行います」 京都に住んでまず驚いたのが、銭湯の数の多さ。学生が風呂の無いアパートに住まなくなった現在でも、京都市内をフラフラしていると、必ず銭湯を見かけます。 昔の京都をよく知らない私の目にはあちこちにあるように思えますが、先日「町屋」のブログでお伝えした通り、絶対数は確実に減少しているようです。早速統計数値を調べてみました。 1980年:468軒(入浴料190円) / 1990年:372軒(250円) / 2000年:301軒(350円) / 2010年(推定):200軒以下(410円) (軒数は京都府内。京都市内は、内90%程度。2010年現在、京都市内で営業する銭湯数は170軒前後) こうやって数字で並べると、恐ろしい勢いで銭湯が閉鎖しているのが分かります。この30年間、1年平均で約10軒が廃業しています。銭湯の主要利用者は、風呂の無い町屋に住む高齢者。彼らは銭湯まで徒歩で毎日通っているケースが多いため、銭湯の廃業は彼らにとって大変辛い出来事です。通える銭湯までの距離がそれまでより大きく延びるため、底冷えのする冬の京都では、間違いなく湯ざめをしてしまいます。 そんな銭湯の急激な減少に歯止めをかけようと、銭湯や有志ボランティアの人たちは、寄席やコンサートを開催したり、休日は早い時間から営業したりと、自宅に風呂のある人たちにも気軽に来てもらうための活動を一生懸命しています。 私自身、銭湯巡りとまではいきませんが、近くに京都で一番有名な銭湯「船岡温泉」があるので、休みの日には偶にほっこり浸かりに行ってます。 流行りのスーパー銭湯も楽しいですが、京都市内では、趣のあるレトロな一般銭湯がオススメです。他の銭湯はわかりませんが、船岡温泉は外国人比率も高く、裸の国際交流も楽しめます。 京都の銭湯を愉しむための、こんな本も出版されています。(タイトルも、ズバリ「京の銭湯 本日あります」) http://www.koto-koto.co.jp/rakutabi/026/index.html (らくたび文庫のコトコトシリーズは、安価で写真も多く、結構使えます。) 温泉郷で外湯巡りをする感覚で、次回京都へお越しの際は、京都銭湯巡りをお愉しみください。観光スポットでは決して味わえない、町屋住人の方たちとのふれあいや、京都生活の疑似体験で、京都の奥深さを発見できることと思います。

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ドイツの正しい冬の過ごし方

先日、1年で一番日が短い冬至を迎えました。気候的には今後寒さが増してきますが、日の長さは数分でも毎日増えてきますので、気分的には春に一歩ずつ近づいているような気になれます。 機会があって、色々な国で冬至を経験しましたが、全く記憶にないのがシンガポール。夏と冬で温度が数度違うくらいで、日の出・日の入り時間は一年中通して殆ど同じ。着る服もいつも同じなので、雨が多いか少ないか程度の季節感しかありません。 一方、冬の寂しさを肌で感じたのがハンブルグ(ドイツ)。この季節、出勤時間は真っ暗で、会社に到着した8時過ぎ、寒がり屋の太陽はようやくその重い腰を上げ、空はうっすら明るくなり始めます。そんなやる気のない太陽は、お昼になっても頭上にまで登りきる根性はなく、五合目を登った程度で下山を開始します。午後3時ごろには帰宅の身支度を整え始め、午後4時過ぎにはさっさと退散という感じ。ちょっと気を抜くと、冬は日中を全く感じないまま終わってしまいます。 と書くと、「ハンブルグの冬、午後3時」と言えば、上の画像のような情景を皆さん浮かべるでしょう。残念ながら、こんな風景をドイツの冬に拝めるのは、運が良くて毎冬数回程度。ドイツの冬は、手を伸ばせば届きそうな低くて厚い雲が空一面を覆い、シャイな太陽を見かけることは余りありません。偶に気紛れで思いっきり顔を出しますが、冬の晴天にはロシアからの北風も一緒についてきて、むちゃくちゃ寒いのです。 さらに追い打ちをかけるのが、ドイツの悪名高き(?)閉店法。日曜日は一部の飲食店を除き、全ての店が閉まっているのです。 「昼間の時間は6時間程度、天気は最悪、店は全て閉まっている。そんな状況下、日曜日に何をせーというのじゃ!」と、我々日本人は途方に暮れながら、そう思いますよね。正解は至ってシンプル。キリストの教えに従い、「休息」するのです。日曜午前は教会に行き、午後は家でゆっくりするのが、ドイツにおける正しい日曜日の過ごし方。日曜日の午前に、洗濯機や掃除機を使って騒音を出すと、近所から直ぐに苦情がきます。(本当です!) そんな暗くて寒い冬のドイツで、唯一楽しい屋外イベント言えば、各都市中心部の広場で開催される「クリスマスマーケット」。赤ワインを熱燗にしたグリューワインを飲んで寒い体を温めながら、クリスマスデコレーションや食べ物を売っている露店を見て回ります。街全体がおとぎの国のような雰囲気なので、その時期の週末は、各都市のクリスマスマーケット巡りをする人たちも結構います。 北ドイツでは人気ナンバー1、ブレーメンのクリスマスマルクト。安いコンパクトカメラでの撮影でしたので、手ぶれが思いっきりしている画像ですみません。。。 クリスマスマルクトと並んで、もうひとつの年末の愉しみはクラッシックコンサート。 この時期のお約束として、「ヘンゼルとグレーテル」のオペラを鑑賞し、「くるみ割り人形」のバレエを観て、12月31日にジルベスターコンサートで年を締めくくるというのも、如何にもドイツ風です。 A Merry Christmas!

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町屋

京都のイメージ作りに大きな貢献をしている町屋の風景。 京都市内に現存する町屋の数は、凡そ25,000軒。京都市内の世帯数合計が60万世帯ほどなので、単純計算で市民の約4%が町屋に住んでいる計算になります。この現存数が多いのか少ないのかは判断が難しいですが、一説によると、年間数百軒前後の町屋が解体されているようです。このままいけば、100年後には1200年続いた京都の町屋文化が消えることになります。 京都を散策していると多く見かけるのが、銭湯と畳屋さん。そして他の町では殆ど見かけるたことがない表具屋さん(襖や障子の張り替え等をしてくれる店)。昔ながらの店構えで、京都の伝統美にアクセントを加えてくれます。 実は彼らは町屋と強く相互依存しており、町屋が減ると彼らが廃業。彼らが廃業すると更に町屋に住みにくくなるという、悪循環を生みだします。ライフスタイルの変化と高齢化で、バブル期以降急激に町屋の解体が進んでいるようですが、町屋生活を支える銭湯、畳屋等の後継者問題と廃業問題も、町屋の解体に大きく影響を及ぼしているようです。 観光客の多い中京区や東山区では、お洒落な店舗を含め、町屋の保存は比較的上手くいっているようです。一方、観光客が少ない地域で一般民家として使用されている西陣及び下京区・中京区の烏丸通り以西の町屋は非常に厳しい模様。私の家の周辺でも、数か月に一か所程度の頻度で古い町屋が解体され、マンションや瀟洒な個人宅に建て替えられています。 町屋の問題は、ノスタルジックでセンチメンタルな感情だけで解決するような、安直なモノではありません。小額の寄付金以外に具体的な行動を起こしていない私がとやかくいう資格はありませんが、強制力を持って統制する保存地区以外の町屋は、今後急速に減っていくことでしょう。 実は、町屋文化を必死になって保存しようと活動しているNPO団体がいくつかあります。 若い学生さんたちが積極に参加している団体もあり、本当に頭が下がります。 http://www.kyomachiya.net/hazimeni/index.html 縁あって住むことになった京都の地。自転車でフラフラと散策して愉しんでいるだけではいけないのではと、いろいろと考えさせられる今日この頃です。

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高瀬川

京都で一番の歓楽街といえば、四条河原町界隈。観光客、学生、仕事帰りの社会人が夜の歓喜を求めて集まってくる、京都一のhappening placeです。 新宿歌舞伎町や大阪ミナミの道頓堀界隈同様に、街の喧騒を醸すケバケバしさや猥雑さが、そこにも勿論あります。但し、他の歓楽街に比べ、古都の風格とでもいいましょうか、乱痴気状態には余りなっていません。100%私見ではありますが、その統制に一役買っているのが、悠久の鴨川、そして上品な高瀬川が、「ハメ外したらアカンで」と、歓楽街の境界線から睨みを効かせているからのような気がします。 高瀬川は、京都中心部と酒処伏見を結ぶ物流ルートとして、江戸初期に開削された運河です。所期の役割を完全に終え、今は運河としての機能は殆ど果たしていないようです。それでも埋め立てられずに今もその姿を残しているのは、昼は艶っぽさのあるしなやかで訪れる散策者を魅了し、夜は酔っ払いに落ち着きを取り戻させる目付役として、とても重要な役割を果たしているからでしょう。  運河の橋に自転車。アムステルダムのような風景で、とても絵になります。  高瀬川の散策道は、桜並木が美しい初春の季節が一番華やいでいます。一方、人影まばらな冬の高瀬川界隈はとても情緒があり、個人的には一番好きな季節です。コートの襟を立てた京都散策も、なかなかオツなものです。

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9 hours (ナインアワーズ)

旅の思い出に華を添える宿泊施設。日本の古都京都には、毎年1,500万人(=毎日なんと4万人!)の観光客が宿泊しています。米国系リゾートホテルや憧れの俵屋旅館から、簡素なビジネスホテルまで、その多様さでは東京にも負けないレベルの幅広いセレクションを、京都では選択できます。 そんな京都にも、否、日本全国探しても、いやいや、世界中のどこを探してもない世界初のホテルが、昨年12月京都のド真ん中にオープンしました! それは何かと言いますと、私たちの想像の域を超えた、今までに見たことも聞いたこともなかった、カプセルホテルの誕生です。 「カプセルホテル」といえば、終電乗り過ごした酔っ払いのサラリーマン男性が、寝るためだけに使う簡易宿泊施設ということで、相場が決まっています。ガード下の飲み屋、学生街の大衆食堂と同様、ごく一部の人しか足を踏み入れることができない、特殊な空間です。 カプセルホテルの利便性と価格には魅力を感じるものの、衛生面や快適性で躊躇する多くの日本人や外国人旅行客。そんな潜在需要を掘り起こすべく、従来の常識を覆して立ち上げたのが、このナインアワーズです。 「安かろう、悪かろう」「デザイン性ゼロ。最低限の機能さえ発揮できればOK」という、従来型カプセルホテル。対してナインアワーズは、若い女性も安心して快適に利用できる宿泊環境をコンセプトとしています。2010年度のグッドデザイン賞を受賞するレベルの、それはそれは洗練された空間です。 そしてナインアワーズが凄いのは、その特出したデザイン性だけでなく、快適に過ごせるための設備にもしっかりお金をかけているところ。それが証拠に、カプセルベッドのマットには、何とブレスエアーが使用されています!ブレスエアーマットレスの厚さは、一般的に50mm前後が主流の中、ナインアワーズでは贅沢にも70mmのブレスエアーを使用しています。銘柄も、寝心地と耐久性を重視した、ナインアワーズ専用の特別仕様。高弾性だけど硬くない、絶妙な寝心地です。お客様の目に直接触れることのない、ベッド用マットレス。そんな部分にも高額なブレスエアーを使用するところに、ナインアワーズのこだわりを感じます。 (ブレスエアーに関する詳しい情報はこちらをご覧ください。http://www.soukaiketsu.jp/user_data/point.php) 9 hoursがオープンしたのが昨年12月。ちょうど1周年を迎えたところです。 今回縁あって、ナインアワーズの又野様に色々とお話を伺うことができました。 まずは気になる客層ですが、欧州人を中心とした外国人が半数以上のようです。欧州の主要デザイン雑誌に取り上げられていることで、欧州からの宿泊客は引きも切らない模様。また、当初心配していた女性宿泊客も安定して伸びているようです。他では決して経験できない、この宇宙船のベッドのような異次元空間での宿泊体験は、多くの外国人客や女性客を魅了してやまないようです。 カプセルホテルの場合、酔っ払いのお客様が多いこともあってトラブルが絶えないのが通例らしいのですが、ここの宿泊客は品行方正で、今までのところトラブルは皆無ということでした。 ナインアワーズは、その卓越したデザインで有名ですが、実は今回訪問して一番感銘を受けたのが、スタッフの方たちの対応です。スタッフの方たちの温かいおもてなし精神が、お客様からのクレームが非常に少ない一番の理由なのでしょう。 そして、寝心地に対する、お客様のご評価は? その質問に対し、お客様からの評判が大変良いことを又野様から間髪いれず即答頂き、ホッとしました。又野様ご自身含め、スタッフの方たちからもブレスエアーの寝心地をご評価頂けているとお聞きし、一安心です。 お客様の利便性を少しでも高めたいということで、1時間単位でご利用頂けるサービスもご提供されているようです。通常の宿泊だけでなく、終電を逃した際に数時間だけ仮眠する空間として、また昼間にシャワーを浴び、ちょっとだけ横になりたい時にも、手軽にご利用いただけるようです。 歴史と格式を誇る古都京都。その地に、新しい文化として誕生した、清潔感あふれる純白な”9h”の異次元空間。次回京都へお越しの際は、是非是非check it out! nine hours: 京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町588 http://9hours.jp/

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Autumn in Kyoto Part II

第二回目の”Autumn in Kyoto”は、11月中旬~12月上旬までの京都です。 今年の秋は、例年通り勤労感謝の日(11月23日)前後が、多くの紅葉名所で見ごろとなりました。 ほんの一瞬のはかない輝きが、多くの人たちを魅了します。  賑やかな秋の宴に終わりを告げ、京都は静かに冬支度を始めます。

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The 8th of December

12月8日は何の日か?太平洋戦争開戦の日でもあり、釈迦が悟りを開いた日でもあります。しかし、私にとっては、生涯忘れることのできない人物がこの世から去った日として、深く心に刻まれています。 私とビートルズとの最初の出会いは、どこにでもある平凡な話。小学校高学年の時、自宅にあった赤盤(1962-1966年までのベストアルバム)にハマったのがきっかけ。メロディーメーカーのポールの旋律が好きで、その後、ウィングスの大ファンへと昇華。ジョン・レノンの音楽は、中学校低学年の少年には少々難しかったです。大人っぽいジョンの歌はカッコいいのだけど、心に響くのは、やはりポールの作品。 「ポールより、やっぱジョンだよな。」、そんなキザなセリフを友達に言いたいなあと思っていた矢先に訪れた、1980年12月8日の悲劇。 中学校時代は、ビートルズを中心としたブリティッシュロック一辺倒だった少年も、次第に音楽の幅を広げ、大学時代はジャズとラテン系へと転身。あれだけ好きだったロックやアメリカンポップには見向きもしなくなりました。但し、ジョンの作品だけは例外中の例外。音楽の嗜好がどれだけ変わろうと、ジョンがローテーションから外れたことは今まで一度もなく、恐らく一生聴き続けることでしょう。 1993年12月8日。今から17年前の、とてもとても小さな出来事。けれど、私には一生忘れられない思い出です。そう、ジョンが亡くなってからの念願だった、ジョンの命日にダコタハウス(ジョン最期の場所)でお祈りを捧げる願いが叶った日なのです。 ニューヨーク市マンハッタン。小雨がしとしと降るミッドタウン。偶々出張でNYを訪れていた私は、仕事を終えた後、会社の先輩に無理を言ってアッパーウエストサイド経由でホテルへ戻ってもらうことに。近くで花を買ってタクシーに乗り込むと、イエローキャブのラジオからはジョンの歌声が。スペイン語訛りの陽気なドライバーは、「今日は朝からビートルズの曲ばっかりで、うんざりしてくるよ。お前もジョンの追悼に行くのかね?」 我々がダコタハウスの前に到着したときには、アパートの前には既に沢山の花束が。タクシーを降りて、ジョン最期の場所に花を置くと、ジョンにまつわる様々な思い出が、走馬灯のように去来しました。FMでBEATLES特集をエアチェックしまくった中学校時代、血相変えてジョンの訃報を伝えてきた母親の声、ライナーズノートを見ながら必死に英語の歌詞を覚えた高校時代。 “In my life”を頭の中で聴きながら、13年分の合掌を捧げた、17年前の12月8日。まるで昨日のような出来事です。 2010年12月8日。今日は、John Lennon、30回目の命日です。                        In my life (Lennon/McCartney) 思い出す場所があるのさ これまでの人生で 変わってしまった場所もあるけど 永遠の場所もあるさ いい事なのか別にしてさ なくなった場所も 残っている場所もある こういった場所すべてに それぞれの瞬間がある それにまつわる恋人や友達を 僕はいまだに思い出せる 死んだ人もいるよ 生きている人もいる 僕の人生で 僕はその人たちをみんな愛していた There are places I’ll remember All my life, though some have changed Some forever, not … 続きを読む

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Autumn in Kyoto Part I

「心の琴線に触れる秋。」 私にとって今年の秋は、そんな秋でした。 初秋の頃は、「ブログで秋をどう紹介しよう?」という、少々義務的な、そしてカメラフレーム目線で京都の秋を覗いていました。今から思えば、何ともったいない。 そんな浅はかな訪問者に対しても、京都の秋は寛容に迎えてくれて、刻一刻、そして日々変わる美しい表情を、惜しげもなく見せてくれたのです。 そんな京都の秋の奥深さに、知らず知らずのうちにのめり込んでいた私。秋の後半戦頃からは、毎週末が未知への旅に出るときの、ドキドキワクワク感で一杯でした。 そんな、心ときめく秋の発見も、そろそろ終わりに近づいています。 心で感じることのできた京都の秋を、2回に分けて皆様にお届けさせて頂きます。 第一回目は、11月中旬ごろまでの秋を集めてみました。 To be continued…

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祇園精舎の鐘はどこ?

  「諸行無常」 この4文字を唱えただけで、何とも言えない虚脱感、栄華のはかなさ、そして驕りに対する戒めの気持ちを起こさせてくれる、和文最高峰の日本版(インド版?)4字熟語。 先日、人気(ひとけ)の少ない日曜の夕方に祇園を散策していたところ、物悲しい鐘の音が「ゴ~~ン」と鳴り響きました。パブロフの犬の如く、「諸行無常」なブルーな気分に落ちてしまった私。同時に、ふと思いました。「ところで、祇園精舎ってどこだろう?」と。 みなさん、どこだと思います? 私が真っ先に思い浮かべたのは。。。そう、祇園の氏神である八坂神社。 でも待てよ、神社に鐘はないだろう。じゃあ、祇園地区にある建仁寺? でも、建仁寺は鎌倉時代の建立で有名なお寺だったよなあ。しからば八坂の塔ですか? さて、祇園精舎はどこでしょう? 正解をWIKIで調べて、驚きました。祇園精舎って、インドにあったんですね。お恥ずかしい無知を曝け出し、情けない限りです。 開き直る訳ではありませんが、祇園精舎がたとえインドだったとしても、平家物語の滅びの美学は、やはり日本人にしか解らない美しさですよね。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 、盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず 、ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 、偏に風の前の塵に同じ

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今日から師走

ブログの執筆効果で(!?)、今年の秋は今までの一生分くらい、京都のあちこちの紅葉スポットを巡りました。身動きできないくらい混んでいる永観堂から、無名な近所の神社まで精力的に廻り、恐らく数十か所は京都の紅葉スポットを愉しませて頂きました。 そして、私の独断と偏見で選ぶ、2010年マイベスト紅葉スポットは? 洛北一乗寺にある円光寺は、バランス感覚に優れた、とても印象的なお寺さんでした。 一乗寺の2大スポット詩仙堂&曼殊院の中間点に位置する円光寺は、山間の細い道沿いにひっそり佇む、こじんまりした禅寺。すいているのかなあと思いながら、日曜日の午後に訪れたところ、意外や意外(失礼!)、相当な混雑ぶりでした。 私が訪れた時期が紅葉のピークだったという要因も多分にありますが、庭園に入った瞬間、何とも言えないワクワク感で胸が掻き立てらるオーラを放っていました。  本堂から望む庭も息を飲むほど美しいのですが、私が気に入ったのは、注意をして見ないと気付かない、小さな秋の演出物です。 ここの庭には立派な杉苔も生え、落ち葉フェチの私には、紅黄緑の彩りも堪りません。 正に、紅葉が織りなすMilky way(天の川)です。 今日からは、教師も走る12月。コートが必要な季節になりました。

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