ネットショップ立ち上げに際し、私が担当した役割は、ショップのコンセプトメイクとショップ内のテキスト作り。自分なりにはそれなりの仕上がりになったと内心誇らしげに思っていたところ、ショップをご覧いただいた方々は一様に、「イラストがカワイイ!」「デザインがお洒落!」「キャラクターのグッズが欲しい!」等々、私の役割と関係ないところばかり褒められ、少々凹んでおります。
まあ、冷静に考えれば、ショップ内のイラストに注目が集まるのは当然のこと。実は、イラストレーター&ライターの鈴木さんは、CMでお馴染の「きのこ組」のイラストや、全日空機内誌「翼の王国」での連載もお持ちになるほどの実力派アーティスト。”Team爽快潔リビング”の一員と呼ばして頂くには、少々おこがましいほどの方だったのです。
さてさて、私の独断と偏見による、鈴木さんの新刊本の感想は? 導入部からググッと引寄せられ、一気に読み終えました。そして読後に腹の底から湧きあがってきた率直な感想は、ただ一言。「むちゃくちゃ面白い!!!」
イラストをふんだんに使ったマンガ形式による神社訪問記ですので、とても読みやすい内容です。そして、この本のスゴイところは、イラスト中心の本でありながら、サーッと絵を眺めて終わるだけの軽小短薄な本ではないところ。日本古来の慣習など、難解だけれど奥の深い内容を、鈴木さん一流のユーモアとウィットを交えて書き綴っているので、知的好奇心をくすぐられながら文章に深く読みいってしまうのです。
多くの日本人にとって、神社は物理的には近くにありながら、精神的には何か遠いところにあり、意識的には存在感すらないような気がします。この本は、そんな私たちに意識改革を迫るような、教義的な本では全くありません。神社の素顔を軽快なタッチで知ることで、神社が少し身近に感じられ、思わず近所の神社に「ご無沙汰してました」と挨拶に行きたくなるような、ゆるゆる系の楽しい本です。
「日本人に生まれてきた以上、もうちょっと神社のことを知りたいなあ」と何気に思われている方、絶対お勧めです。
アートの世界に身を置く鈴木さん。そんな華やかな世界と神社は対極にありそうなのですが、実はもっと凄い事実があるのです。そう、彼女は自他共に認める鉄道オタクな女子、a.k.a.、「鉄子」なのでした。何を隠そう、私も「鉄男」で、小学生のころは日本交通公社(現JTB)の分厚い時刻表で日本全国を空想旅行していた、暗い少年だったのです。
そんな鉄男の私にはタマラナイ一冊がコチラ。既に絶版なので、マニアには垂涎モノのプレミア本です。
「京都もいいけど、お気に入りの文庫本を持って、ぶらりゆらゆらと鉄道の旅に出たいなあ。」
そんな気分にさせてくれる、オススメの一冊です。





