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月別アーカイブ: 10月 2010
Trick or Treat!
日本でも市民権を得つつあるハロウィーン。最近はHalloweenの店頭デコレーションで、季節感を演出するお店も多くなってきました。 このハロウィーン、元々はケルト人の風習ゆえ、UKとアイルランドで行われていた習慣らしいのですが、今では「ハロウィーン=アメリカ文化」という感じです。 「お年玉、節分、端午の節句、七夕」等々、子供が喜ぶ季節的イベントが多い日本(今は多くが廃れつつありますが。。。)と違い、アメリカでの子供向け一大イベントと言えば、このハロウィーンくらいだと思います。それだけに、盛り上がり方も違います。 小さい子供が仮装をして、「Trick or Treat!」(お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ!)と言って近所の家を練り歩くのは、日本でも知れ渡るところだと思います。ハロウィーン(10月31日)は祝日ではないため、学校も仕事もあるのですが、実はハロウィーンは小さい子供のためだけでなく、若者から大人までもが愉しむ、一大イベントです。 若い学生たちは、仮装パーティーや、お墓などへ行って肝だめし。大人はおとなで、BARのハロウィーンパーティーに参加したり、前後の週末に友人を自宅に招いて大はしゃぎ。米国三大イベント(独立記念日・感謝祭・クリスマス)とは違った軽いノリで、ハロウィーンを愉しんでいます。 年間を通しての季節的行事に乏しいアメリカですが、秋は毎月末に大きなイベントが目白押しです。 一番バッターは10月末のハロウィーン。そしてハロウィーンが終わると、本格的な秋らしい室内装飾をし、クリスマスギフト用のショッピングリストを作り始めます。 二番バッターは、日本人に馴染みの薄いサンクスギビングデー(11月第4週木曜日)。この週末は、アメリカ人にとって、ある意味クリスマス以上に重要な週末です。その理由を書き始めると長くなるので割愛しますが、アメリカ文化を語る上で外すことのできないビッグイベントです。 そして、Thanksgiving weekendが終わると、街はクリスマスデコレーション一色。年の瀬を感じ始めます。 2010年も残すところあと2カ月強。いよいよ、せわしなくなってきました。
銀閣寺Part2
(前号からの続き) 銀閣寺の庭園は、苔寺として有名な西芳寺を模して造っただけあって、苔庭がとてもきれいです。 順路の最頂点からは、銀閣寺の全貌、そして正面には吉田山が見えます。 哲学の道散策もいよいよクライマックス。銀閣寺の絵ハガキには必ず出てくる、お約束の撮影スポットです。 おなじみの構図です。でも、 この画像、ちょっと歪んでいることに気が付きました?気付かれた方は、PCモニターを逆さまにしてみてください。デスクトップの方は、、、すみません、ご自身が逆立ちしてみてください。 ベタなトリックショットを自慢げにアップして恐縮です。。。記念写真含め、周囲はみんな建物に向かって写真を撮っている中、私一人だけ池に向かって無心に写真を撮っていましたので、周りからは怪訝な顔でみられました。。。 一時間半、ゆっくり銀閣寺を拝観し、時計を見たら午前10時過ぎ。団体客はまだいませんが、入口付近はかなり込み合い始めています。優雅な時間の余韻を残すため、そろそろ銀閣寺を発つことにしましょう。 朝の7時過ぎに、哲学の道の起点を自転車で出発して約3時間。詫び寂びの世界に触れながら、自然と自問自答を繰り返すことになる貴重な3時間でした。これを毎日繰り返したら、私のような凡人でも悟りが開けるかもしれません^^ The end.
銀閣寺 Part1
(前号からの続き) 哲学の道の散策を終え、いよいよ最後の胸突き八丁、「銀閣寺道」の坂道です。観光客でごった返し、商魂たくましいお店が並ぶこの参道。普段は滅多に通りません。幸い時間はまだ8時15分。朝日の後光が差す、東山慈照寺へ向かう銀閣寺道。自然と気分も高揚します。 銀閣寺は臨済宗のお寺です。仏教の教えについては、恥ずかしながらよくわかりません。宗派の違いも全然理解していませんが、いろんなお寺にいってみて、自分の好きなお寺の宗派を調べてみたら、臨済宗が多数を占めていました。 興味を持ったので、臨済宗を調べてみました。禅宗であることぐらいは分かったのですが、「仏性」やら「公案」やら、教義については何のことやらさっぱりわかりません。でも、臨済宗が創りだす空間の世界は、なぜか心で感じるものがありました。 臨済宗のお寺は、どこも非常にシンプル。人目を引くモノは殆どありません。無駄を一切排除した空間ですので、心に雑念があると、単なるつまらないお寺の風景に成り下がります。 では、修行を積んでいない私の心から、雑念を追い払うのに一番最適な方法は?意外と簡単、早朝に行き、その空間を独り占めすればよいのです。私が対話したい空間と一対一で向き合えば、禅問答初級コースは始まります。 人気(ひとけ)のない銀閣寺の本堂に腰かけ、心を空っぽにして庭園を眺めていると、そこはもはや単なる有名なお寺の庭ではありません。ひとつひとつを緻密に計算しながら余計なものを全て排除し、「これ以上削れない」というモノのみ残して創られた、偉大なアート作品であることに気が付きます。それは、国宝級の芸術作品以外のなにものでもありません。不朽の名作を残した小津安二郎の世界も、ひょっとしたら禅の宇宙感から来ているのかも知れませんね。 To be continued…
カテゴリー: 京都
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法然院
(前回からの続き) 哲学の道すがら、是非横道に逸れてほしいのが、ここ法然院。哲学の道からは登り坂を歩かなければならないからか、紅葉の季節以外は人影まばらです。 坂を登り終えると突如現れる、威風堂々&詫び寂びの効いた茅葺き山門。とってもおいしい風景です。 山門をくぐると、白砂壇(びゃくさだん)という、読んで字の如くなオブジェが左右一対でお出迎え。コンセプトは枯山水ですので、この壇も水を表しているらしい。白砂壇が左右に並んだ間の石畳を通ることで、参拝者の心身をまずは清めてくれます。 それにしても、むっちり美味しそうな形状です。この巨大ババロアに、思わずスプーンを入れて食べたくなるのは、私だけでしょうか? この週末は講堂で、陶器の個展が開催中。入り口の庭に飾られた陶器と苔のグリーンが、とても美しく調和していました。 庭は小さく、5分程度で周れる大きさです。とても京都らしい法然院の拝観料は、なんと無料。規模やロケーションから、主役を張ることは難しいでしょうが、哲学の道や銀閣寺への訪問者にちょっとした心の安らぎを与えてくれる、名脇役です。 再び哲学の道に戻り、一路銀閣寺へ。 銀閣寺に近づくと、道沿いにお店がチョロチョロ出始めます。 10体ほど並ぶお地蔵さんが出てきたら、ゴールはもう目と鼻の先です。 To be continued…
Philosopher’s Path
京都の有名どころは殆ど行き尽くしたので、次回は観光客とは会わない隠れ家的スポットをお探しの方。今日は、私の好きなスポットのトップ5に入る、とっておきの『ここだけ情報』をお伝えします。その名も”Philosopher’s Path”。 そこを訪れれば、貴方も悟りを開けるかも。 まず、穴場スポットの画像から。こんな感じのところです。 日本名は「哲学の道」。えっ、そんな超有名スポットは、もちろん既に行ったことあるって?しかも、哲学の道は言うほど大したことなかった? では、お尋ねします。そこを歩いた時間は何時頃でしたか?大半の方は、休日の10時~17時の間での回答だと思います。そこがポイント!哲学の道は、春夏秋冬いつ散策しても素晴らしいですが、陽光が優しく且つ人がまばらな時間帯であることが必須です。早朝であればあるほど、悟りの境地は深まります。(これは、哲学の道に限らず、京都の人気スポット全てに言えることですが。。。) 観光客で賑わう休日の日中。ここは単なる「銀閣寺に通じる砂利道」です。しかし、早起きは3文の得。早朝だけに見せるその顔は、全くの別人なのです。 お勧めモデルコースは、朝6時半前(自転車の場合は7時過ぎ?)に若王子を出発し、銀閣寺が開門する8時半までには銀閣寺に到着する、早朝散策です。それでは、哲学散策、はじまりはじまり。 出発して直ぐに、のら猫が集まるスポットがあります。賛否は別として、人慣れしていているので一緒に遊べます。 道すがら、大小いくつかの神社や寺院があります。まずは、狛犬ならぬ狛ねずみの守護神で有名な大豊神社にお参りを。ねずみさんも、しっかり阿吽(あうん)の呼吸で参拝者をお出迎え。(口の形に注目!右のネズミが、始まりを意味する「あ」を発声。左のネズミが、終わりを意味する「ん」を発声しています。) そして、早朝散策で何よりうれしいのは、托鉢中のお坊さんにときどき出逢えること。「お~~ぅい」(?)というような言葉を、オペラ歌手顔負けの渋くて深い低音を響かせながら、この辺りを托鉢しています。 To be continued…
Welcome to Autumn!
つい最近秋になったと思って暦を見たら、実はアッという間に秋が半分既に過ぎていました。 今週からは、秋の後半戦。今年の冬は寒いらしいので、今のうちにしっかり遊んでおかないと。 京都の秋は、見どころ満載です。天敵の蚊がいないお寺巡りも良し、郊外へのサイクリングも良し。また京都は、大都市東京や大阪と違い、車で20分も走れば自然豊かな環境で秋を満喫できます。 そして、今秋密かに楽しみにしているのが、友人からの松茸便り。 長野に住む友人が、松茸山に入山し松茸狩りをする権利を、今年の入札で仲間と一緒に落札したのです。落札権利価格は、何と百万円以上。一本一万円程度で売れるらしいので、百数十本が損益分岐点。入札時には、その年の収穫レベルは分かりません。松茸山入山権は、丁か半かの大博打。正に「山師」です(長野では、「キノコ師」というらしい)。 豊作だったら戦利品を沢山送ってくれるということですが、今のところ連絡はありません。 焼き松茸に土瓶蒸し。松茸ごはんにお吸い物。松茸のフルコースで、天高く馬肥える秋を満喫するのが待ち遠しい今日この頃です。
What is Wabi-Sabi?
初日を除き、好天に恵まれた先週の3連休。ドイツで一緒に仕事をしていた友人家族2組(ドイツ人家族&日本人家族)が、京都へ遊びに来てくれました。 ドイツ人の友人は、日本に何度も来ている日本通。職業は細部にこだわる工業デザイナー。日本文化に興味があり、しかも論理的なドイツ人ときているので、ちょっとした質問に対してもいい加減な回答は出来ません。そして、到着日早々に議論となったのが、「詫び寂びとは何か?」「禅と詫び寂びとは何が違うのか?」「yin and yang(陰陽)との違いは?」について。 「Yin and yangは中国の教えだから、中国人に聞け!」と逃げましたが、「詫び寂び」は紛れもなく日本人固有の文化。しかも私はまかりなりにも京都に住んでいる以上、答えられなければ恥ずかしい。とはいうものの、曖昧模糊とした感覚的なイメージしかありません。結局、「私も明確にわからないので、一緒に解を探しに行こう」というお茶を濁した回答で、取り敢えずはその場をしのぎました。 ということで、2日目は京都最古の禅寺である建仁寺に、早速足を運びました。 詫び寂びは、建仁寺へ行っても、古い茶室へ行っても、なんとなくわかったようなわからないような。。。一方、色々と考えてみると、私たち日本人がわかったようでわからないからこそ、詫び寂びのセンスが存在するような、正に禅問答みたいなものなのかもしれません。 それにしても、ドイツ人はホント議論好きです。几帳面さとルールを遵守する点が日本人に似ているため、その類似性についてはよく引き合いに出されるところです。一方、決定的に違うなあと感じるのは、彼らは論理的な思考を小さい時から徹底的に叩き込まれ、モノゴトの白黒をはっきりさせないと納得がいかない国民性。それに対し、我々日本人は曖昧さを美徳とし、相手を傷つけないオブラートに包んだ表現を良しとするお国柄。しかも、とりわけ京都は曖昧度合いが特出して高い土地柄です。 ということで、「日本人の美的感覚を象徴する詫び寂びも、白黒はっきりした定義付けをすることを、われわれ日本人は良しとしない。日本で生まれ育った私たちが、質素で静的なモノの中に美しさを感じる官能的なセンスゆえ、詫び寂びを言葉で説明するのは不可能だ」という論法で、友人の厳しいツッコミからは逃げておきました^^
世界でたった一つのパン屋さん
日本には、約1万5千軒のパン屋があるそうです。そして先日、日本で、否、世界で唯一となる、とても独創的なパン屋さんに行ってきました。 何が世界でたった一つかと言いますと、そこのお店はとても画期的なパンの陳列台を、世界で初めて採用したのです。 デザイン的な「WOW!」のみならず、機能的にも革新的な発明品。全国1万5千軒のパン屋さんは、パン底の型くずれ、パンの下に敷く紙の油汚れやパン屑の問題、そして毎日のお手入れで、お悩みだったらしいのですが、この陳列台はいとも簡単に全て解決してしまいました。 それでは、そのパン屋さんが採用した、世界初のパン置き台をお披露目します! そうです!その世界初の陳列台とは、ブレスエアー製のパン置き台です! 今回の案件を、デザイナーをしている友人の紹介で伺った時、正直驚きました。高級寝具用素材ゆえ、人間様でも中々横たわることが出来ないブレスエアーに、まさかパン様が優雅にお寛ぎになるとは!今までにない、高反発で蒸れない座り心地に、おさつハニーさんもご満悦のご様子でした。 空間デザイナーで世界的に著名な吉岡徳仁氏が、ブレスエアー素材からパンを想起され、「PANE Chair(パンチェア)」という作品をブレスエアーで創られたことがありました。氏がNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀」にご出演された際、PANE Chairに座って心地よさそうにトークされていましたが、この陳列台こそ真の”PANE Chair。” この陳列台マットを商品化する際、”Genuine PANE Chair(真のパンの椅子)”と命名したら、やはり怒られるでしょうか? 最後に、今回のプロジェクト実現に当たり、多大なるご協力を頂いた方たちを、お礼も兼ねてご紹介させて頂きます。 *PanscapeオーナーKさん: 石窯で焼いたバゲットは、外がカリカリ、中がモチモチ。最高に美味しかったです http://www.panscape-kyoto.jp/index.html *デザイナーAさん: 飲み友達&爽快潔リビングWEBデザイナー&ブログの師匠。石窯バケット同様、Aさんの仕事も外(作品)は尖がりカリカリ、中(人間味)はモチモチ柔らかく、最高のデザインパートナーです http://www.amata.jp/mt/ *一級建築士Iさん: 新進気鋭の若手アーキテクト。数年後には確実に有名になっているので、建築デザインのご用命は今のうちに!http://ninkipen.jugem.jp/
Mosquito-Freeな国
ブログを始めて早や1ヶ月半。京都の町を練り歩くのが、毎週末の日課です。地獄の夏から天国の秋に移り、今は撮影もホント楽しく出来るようになりました。何が一番幸せかというと、夏の間は絶対家に忘れることの出来なかった必須アイテム2点を、ようやく携帯せずに済むようになったことです。 その、携帯したくない必須アイテムとは? そうです。虫よけスプレーと虫さされ薬の2点セット。京都ということで、神社仏閣へ撮影に行く機会も多く、また陽の光と気温の点から朝夕に出かけることが多いのですが、その時間帯は「飛んで火に入る夏の虫」のように襲撃されます。 個々人の体質によって虫さされの痒み度合いが異なるようですが、地域によっても蚊の痒みが違うのをご存知でした? 赤道直下のインドネシアで刺された時は、強烈に痒かったです。香港やフィリピン等、熱帯気候の蚊も相当のツワモノ。刺された痕が3-5日間ほど残ります。一方、ドイツ北部やカナダの蚊は貧弱でしたね。飛びかたにも元気がなく、痒みの液(?)もちょこっという感じ。思わず「頑張れ!」と応援したくなるほどです。 そして、有史以来人類の天敵である「蚊」から逃れられる、そんなパラダイスな世界はないのでしょうか?北極には恐らく蚊はいないでしょうが、実は赤道直下の或る国も、意外や意外、モスキートフリーな国だったのです。 大きな政府で成果を上げているシンガポールは、国民に大きな危害を与えることになる「ドラッグ」「チューイングガム」、そして「蚊」の撲滅に、国を挙げて躍起になっています。チューイングガムにそこまで神経質になるのは正直よくわかりませんが、「蚊」の撲滅は非常に大切です。気候的にマラリヤやデング熱が感染しやすい土地ですので、ボウフラの発生を助長するような杜撰な水管理に対して罰金刑が科されます。 もちろんゼロというわけにはいかないでしょうが、少なくとも私はシンガポールで蚊を見た記憶がないくらい、モスキートフリーです。シンガポールのフォトグラファーは幸せ者です。
太陽の帝国
岩倉実相院の蓮。何気なしに撮ったんですけど、家に帰って気がつきました。蓮の実って、E.T.だったんだと。今はまだ緑色だけど、秋が深まって茶色になったら、絶対E.T.ですよね。 E.T.の生みの親は、もちろんS.スピルバーグ。円熟味を増した後期作品のプライベートライアンやCatch me if you canも良かったですが、初期の大ヒット作品であるE.T.、未知との遭遇、そしてインディー・ジョーンズシリーズは、映画の素晴らしさを純粋に感じることができた、心に残る秀作だと思います。 名作揃いのスピルバーグ作品の中、私が一番好きな作品は、実は「太陽の帝国(1988年)」という興行的に失敗した無名映画です。第二次大戦時、租界地上海で生きる英国人少年の姿を描いたヒューマン系の映画なのですが、展開がどちらかというと静的かつ冗長的な上、2時間半を超える長時間映画ということで、話題にすら殆ど上らなかった映画です。 映画封切当時、中国への貧乏(バックパック)旅行からちょうど戻ってきたばかりということもあり、冒頭のシーンから完全に感情移入をして鑑賞開始。ガラガラの映画館で、一人微笑み、哀しみ、涙を流した2時間半でした。幼い少年が精神的に自立していく過程を描いたストーリーも良かったですが、租界地上海を、そしてスピルバーグの好きな空と太陽を情緒的に描いた映像がとにかく美しかったです。 私にとって、「絶対映画館で観たい映画」の一本です。
男心と秋の空
数週間前まで続いていた猛暑がウソのように、日ごと秋が深まっています。 憂鬱だった長い夏が終わってホッとしている中、ちょっぴりだけ寂しさを感じるから不思議です。そして京都の美しい紅葉が待ち遠しい一方、紅葉の終わりは、京都の長くて辛い冬の始まりを意味します。秋の終わりに突然訪れる劇的な紅葉ではなく、、秋の間少しずつ愉しませてもらえる紅葉もいいなあと思うのは、やはりわがままでしょうか? そんな複雑でナイモノねだりな「男心と秋の空」に応えるべく、「夏のようで夏でない絵」を一枚、そして「秋のようで秋でない絵」を一枚、紅葉で有名な左京区真如堂よりお届けします。 10月の秋空に朝顔満開。八方美人の朝顔は、豪放磊落な入道雲の正妻ですが、草食系のイワシ雲ともお似合いですね。(真如堂の西洋朝顔は遅咲きで、今が見頃です。) さすが紅葉名所の真如堂。紅葉の内覧会とは、粋な計らいです。11月下旬のピークに向け、これから1日一枝ずつ、紅葉を増やしていくそうです。(そりゃ無理か??)
BLACK BREATHAIR
先週、日本最大の福祉機器展に行ってきました。場所は東京有明にある、TOKYO BIG SIGHT。新橋からゆりかもめに乗り、最寄りの駅で降りると、眼前に斬新だけど何か懐かしい、デジャブのような建物が迫ってきます。 これって、ウルトラマンシリーズのどれかに出てきた地球防衛軍秘密基地ではなかろうか?屋上から科学特捜隊の戦闘機が離陸しそうな気配です。 今回の訪問の目的は、展示会に出展しているお客様への表敬訪問と商談です。以前、携帯電話ケース用素材として紹介したブレスエアーという素材は、その優れた機能が評価され、介護用クッション材として今注目の新素材となっています。主な用途は、介護用ベッドマットと車いす用座布団。今回の展示会では、8社ほど当社加工品をご出展頂きました。 会場内は残念ながら撮影禁止。臨場感は無いですが、こんなブレスエアー商品が展示されています。 この訳のわからない変テコ商品、実は車いす用座布団の中芯材です。(パナソニック電工「ラクマットエアークッション」) 外見は強面で威圧感がありますが、車いすクッションの中芯に必要な機能を全て網羅した、超スグレものです。通常は白色がトレードマークのブレスエアーですが、屋外での用途が多いということで、耐光性も兼備した黒色タイプになっています。 黒光りした精悍な顔立ちのブレスエアーは、とても男前です。
喫煙家の離散
日本もいよいよ、喫煙者受難の時代から、存亡危機の時代へと突入しました。 たばこを吸わない私には喜ばしい事ですが、喫煙者にとっては憤懣やるかたない時代の流れ。「どうしてこんなことになったんだ!」、と行き場のない憤りを感じていることと察します。喫煙者のみなさん、はっきり申し上げます。犯人はアメリカです。その怒りはアメリカにぶつけてください。 たばこ1箱200円、オフィスの机でもスパスパ自由にタバコが吸えた、バブル全盛の80年代後半。私の知る限り、日本を含めた世界すべての国で、喫煙者はわが世の春を謳歌していたと思います。「米国」という、一国の例外を除いて。 私は90年代の大半を米国で過ごしたのですが、いやー、その10年間の米国での禁煙~嫌煙運動の流れはすさまじかったですね。ある種のいじめに近かった気がします。80年代から既に分煙になっていたようですが、90年前半には公共施設での禁煙が急速に進み、「喫煙者=野蛮人・落伍者」というイメージ付けに社会が動いていました。当時私が勤めていたニューヨーク郊外にあるオフィスでも、会社による喫煙者いじめ(?)はすごかったです。 最初の発令(90年中盤)は、「オフィス内全面禁煙」。その発令後、オフィスの入り口付近で喫煙する従業員が増えたことから、数ヵ月後に出た発令は、「オフィスから100メートル以内での喫煙全面禁止」。喫煙者用の灰皿が、入口から100m離れた吹きっさらしの場所に、ポツンと立っているのです。 厳冬のNY。気温は体感温度で氷点下20度くらいまで下がります。悲しき喫煙者は、タバコ一本吸うために、越冬アタック隊のような重装備で100メートル先の灰皿へ向かい、厚手の手袋をしながら一服するのです。ここまで来ると、意地の張り合いのようにも思えました。 100mルールにも屈しないダイハードな喫煙者が意外と多いことが分かると、会社はいよいよ最終手段に出てきました。 「会社の敷地内では、一切喫煙厳禁(車の中での喫煙も含む)。そして、休み時間の厳守。」この発令により、従業員が勤務時間中に喫煙するには、車で一旦会社の敷地外へ出て行く以外に方法がなくなりました。広い敷地の会社でしたので、席を立って車で会社の敷地を出るだけで、優に10分はかかります。ベニスの商人より、たちが悪いですよね。 90年代には多くの米国企業で、そして米国社会全体で、喫煙に対する迫害と喫煙家の離散が起きた模様です。 喫煙が昇進に影響すると暗に脅され、喫煙場所やタバコの購入場所が制限され、TV宣伝からタバコのCMが追いやられ、そして映画やTVドラマから喫煙のシーンが突然消えた90年代のアメリカ。このヒステリックな嫌煙の動きが世界へ伝播するのは、想像以上に早かったですね。昔からタバコ税が高かった英国やカナダでの追従はわかるのですが、喫煙が文化だった欧州ラテン諸国でも禁煙の動きが広まっているのは驚きです。 セブンスターとマグロの刺身、10年後にはどちらが庶民にとって高根の花となっているのでしょう?