米国返品制度事情

GWに奈良へ遠出した際、イオンモール橿原の内にある全米最大規模のスポーツ専門店Sport Authorityに行ってきました。在米時代は随分お世話になっていましたが、日本では初めてです。店のレイアウトは、アメリカの店とほぼ一緒ですが、日本のモールにも馴染んでいます。というか、日本国内で全国展開している大型スポーツ専門店のXEBIOやSUPORTS DEPOはSPORTS AUTHORITYをコピーしているので、ある意味、日本の大型スポーツ専門店との差は一見殆どありません。

唯ひとつ、他店と異なるアメリカらしい制度が、返品ポリシー。「未使用品に限る」という条件付きですが、購入後90日間以内であれば、返品OKという内容でした。

本場アメリカ流通業の寛大なる返品ポリシー合戦は、それはそれは凄まじいモノです。「消費者保護」の美名のもと、レシートさえあれば、返品理由や商品の使用有無は関係ありません。日本では、というより、アメリカ以外の国では、購入後に失敗したと思いたくないので、購入前に商品についての検討を色々と行うのが基本です。一方アメリカでは、返品が無条件でOKなので、「まあ、使って気に入らなければ返品すればよいのだから、取り敢えず買ってみるか」が基本です。こんな消費者心理が働くことが、消費大国アメリカを生む要因になっているのかもしれません。

多様な国アメリカですから、この返品制度を悪用する消費者も結構います。結婚式用のドレスを購入し、価格タグを外さずに一日だけ着用。式が終わって返品。海外旅行用にビデオを購入し、帰国後返品。スーパーボウル(アメフトの決勝)の前日に大型液晶テレビを購入し、皆で鑑賞後に返品。枚挙にいとまがありません。かくゆう私も、キャンプ場で大切なキャンプ道具の忘れ物が発覚。近くのKマートというディスカントストアで調達後、一日だけ使って返品した確信犯歴の持ち主ですが…

クリスマスギフトには、ギフトをもらった人が気に入らなければ返品できるよう、レシートをギフトに同封して贈る方法が一般的になっています。そのため、クリスマス後はどの店も返品カウンターが長蛇の列。可笑しな国です。

さぞかし流通業にとって頭の痛い問題だろうと思いますが、消費者から返ってきた返品で一番被害をこうむるのは、もちろん流通業者ではありません。彼らは寧ろ寛大な返品ポリシーを、販促の一環として、競って使っています。そのしわ寄せは、商品の納入メーカーが一手に引き受けさせられます。(客からの返品は、無条件で納入メーカーに返品されてきます。)

私は在米時、消費財家電品のマーケティング部に所属していたのですが、返品後の対応には常に頭を悩ましておりました。私が勤めていた会社は真面目(?)な会社でしたので、消費者返品はどんなにきれいな状態でも、良品として再販することはありませんでした。商品の状態をランク付けし、程度のよいB級品は米国内のアウトレット内にある家電店等に販売し、程度の悪いB級品は、中南米やその他第三諸国へコッソリ(?)流していました。

アメリカの流通業は、他の先進国を圧倒する差でトップレベルを独走しています。日本を含めた全ての先進国では米国流通業をベンチマークとし、5年後にはその形態が定着してくるのが常です。

確かにアメリカの流通業は進んでいます。が、この行き過ぎた返品制度だけは、後追いしないことを願ってます。なぜなら、この制度は消費者の商品に対する厳しい目を弱めてしまうから。日本のモノづくりの力が弱まる大きな原因になってしまいます。。。

≪お断り≫ いつもブログをご覧になってくださり、ありがとうございます。誠に勝手ながら、都合により、ブログを当面休止させて頂きます。いつもご覧になってくださっている方、ごめんなさい。。。

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ほろ苦いホンモノの味

1本500円で買える安物赤ワインと3,000円の赤ワインとの差は、ワインの味がよく分からない私にも、何となくわかるような気がします。では、1本3,000円と1本30万円の超高級ワインとの味の差は?皆さんは、その違いを味わう自信はありますか?

先日、知人のコーヒー焙煎職人に開催してもらった「ホンモノのコーヒーを味わう集い」で、とてもほろ苦い体験をしました。今日はその体験談をお話します。

その集いは、普段美味しいコーヒーを飲み慣れていない私を含む知人数人が、かねてから「ホンモノのコーヒーは違うぞ!」と仰ってたプロのコーヒー焙煎職人に対し、ホンモノの味に触れさせてもらうという企画で集いました。

コーヒーの味は、焙煎技術で8割決まるとのこと。そして、最適な焙煎をおこなうには、その日の天候や湿度、生豆の状態等、都度異なる不確定な要因を見極める知識と経験が問われる、まさにカンコツの職人芸。そんな奥の深いコーヒーにまつわる四方山話を聞きながら、いよいよホンモノ体験の開始です。

焙煎職人が、「コーヒー通を唸らせた秘蔵の焙煎豆」を取りだし、我々の目の前で挽き始めます。お湯の温度加減にも気を配りながら、プロに淹れてもらった、ホンモノの味は如何に?

皆から感動と絶賛の言葉が発せられると思いきや、そこには沈黙の嵐が渦巻いていたのでした。普段は饒舌なメンバーも、味の感想を述べることなく、神妙な顔つきで黙々と試飲を続けておりました。その時の、私の心の動きはこんな感じでした。缶コーヒーとマックコーヒーを飲み慣れている私は、ホンモノのコーヒーはどれだけ美味しいものかと、ワクワクしながら口にしたところ、イメージとは異なるコーヒーの味が口の中に広がりました。美味しいはずのコーヒーが、私にはわからない。「えっ、こんなはずじゃ」と2口3口飲むものの、ホンモノの素晴らしさが、私にはわからない。わかったことは、唯、自分の舌が市場に氾濫するまがい物に毒されていた現実でした。

 今回のコーヒーの一件は、現代日本を取り巻く風潮の象徴的な出来事のように思いました。何事を極めるにせよ、ホンモノに到達するには血と汗が滲むような努力と根気が必要でしょう。他方、技術革新が進んだ現代、安くカンタンにホンモノに近い質を手に入れることが出来るようになりました。ホンモノと疑似品の差は紙一重まで近づき、一般の人にはその差が分からないレベルにまで達しています。安さと手軽さを求めることに慣れてしまった私たち消費者は、ホンモノの価値を評価出来ない、評価しようともしない風潮になっています。自然と、ホンモノを提供しようとするこだわり職人は淘汰されていきます。

 では、ホンモノと疑似品を隔てる紙一重の差は何か?私は、ホンモノを受け入れる、消費者側の心のゆとり、人生に注ぐ潤滑油の差だと感じました。ホンモノを求める本物の消費者には、ホンモノの裏にある全てを理解しようと努力し、その全てを愉しむ技量と心のゆとりが問われます。彼等は、ホンモノの質に高額なお金を払っているのではなく、ホンモノを理解しようとする自分の向上心、その本質が理解でき始めた時に生まれる作り手への敬意、そしてその紙一重の差を愉しむ心の贅沢を追い求めているのではないでしょうか?

ホンモノを理解しようとする努力のかけらも払っていない私に、一口飲んだだけでホンモノのコーヒーの味がわかる訳が無い。今回は、そんなほろ苦いホンモノのコーヒー体験でした。

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爽快潔リビング ~リニューアルオープンのお知らせ~

爽快潔リビング リニューアル

爽快潔リビング リニューアル

本日は、当店ネットショップ「爽快潔リビング」リニューアルのお知らせです!

元々このブログは、ショップ支配人である私の日々の生活をご紹介することで、当店ネットショップのお客様との心理的距離を縮めたいという目的で開始しました。

ブログを始めて約9カ月。当初の予想に反し、当店ネットショップ経由以外の訪問客が主流となっているようです。

そのような事情もありますので、今回は爽快潔リビングの話を少々させて頂きます。

”爽快潔Living”は、東洋紡さんが開発した革新素材”ブレスエアー”を使用した爽快潔商品の素晴らしさを、一人でも多くの方にお伝えすることを目的に、2010年初春に立ち上げたブレスエアー専業加工メーカー母体のネットショップです。

オープン時は、商品点数わずか4点の小さい規模でスタートしました。お客さま、関係各位からご助言やご協力を頂きながら、この半年間新製品の企画開発を進めて参りました。

そしてこの度、老犬・高齢犬向けベッドマットや長距離・長時間ドライバー向けカークッション等の新製品に加え、人気の敷布団シリーズを装い新たに3種類導入致しました。

今後も、インソールやベビー向け商品等、ブレスエアーの高機能を活かせる商品を企画開発し、皆さまにお届けしたいと思います。

今後もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

爽快潔リビング ショップ支配人

小林清

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京都街角スナップ

私事で恐縮ですが、(と言っても、このブログ自体が私事の塊ですが…)、GW前の当店リニューアルに向け、現在佳境に入っています。今年は京都の春を愉しむ余裕もなく、土日も終日仕事に追われている今日この頃です。

という訳で、今週は私のお気に入りの京都街角スナップ写真にて、ブログを進めたいと思います。(ものすごい手抜きブログで恐縮です。)

このスナップコラージュ写真をご覧頂きながら、しばしご歓談(?)ください。

(追記:このスナップコラージュを自分で眺めて、一つ発見しました。私は無意識のうちに、右上からのハイアングルスナップを撮る癖があるようです… 以降ハイアングルスナップを撮る際は、左上からのアングルも心がけようと思います)

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妖怪ストリート

京都 一条戻り橋

京都 一条戻り橋

京都には、個性的なストリートがたくさんあります。若者が集まるトレンディな三条通り、家具やインテリアの店が密集する夷川通り、電器オタク街~観光客向けアーケード街~古美術街と、スポットで表情を変える七変化の寺町通り、艶めかしい置屋建築が連なる宮川町通り。

そんな個性派が集まるの京都ストリート軍団。今日はその中、知る人ぞ知る妖怪ストリートを紹介したいと思います。

京都 妖怪ストリート

京都 妖怪ストリート

場所は京都市内の北西、学問の神で有名な北野天満宮の近くです。一条通りにある大将軍商店街の俗称が「妖怪ストリート」。実はこの「妖怪ストリート」は、知る人ぞ知るはおろか、恐らく地元の人しか知らない、超マイナーな個性派ストリートです。

この大将軍商店街は、正直なところ何の変哲もない、どこにでもある寂れた古い商店街です。市内の中心から外れているため、観光客の訪問も期待薄。地元の買い物客も大型店舗に流れ、この商店街も日本全国にゴマンとある、他の危機的商店街と状況は同じです。その中、恐らく必死になって考え出したのが、一条通りに因んだ「百鬼夜行」から、商店街挙げて「妖怪ストリート」の命名とそのブランド化だと思われます。

観光客の方が、わざわざ足を延ばしてこの妖怪ストリートを訪れるべきかと問われれば、私の答えは「うーん」と唸ってしまうところです… 上の写真にある妖怪のオブジェ以外には、特に見るべきものは。。。しかし、限られたネタの中、「何とかしなければ」という商店街の必死な想いと、商店街全体の連帯感は、ひしひしと伝わってきます。

次回北野天満宮に行くことがありましたら、そこから歩いて5分くらいのところなので、ぜひ京都の妖怪に会いに行ってみてください。そして、その商店街で買い物をしてもらえたら嬉しいです。

京都妖怪ストリート

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京都軒先探索の旅

京都町屋 軒先

京都町屋 軒先

京都の桜も今週当りがピーク。ようやく春らしい気候になり、散策が楽しい季節になりました。京都は古い町並みが保存されているので、町なかをブラブラするだけでも楽しいです。

町屋が続く路地を歩いていて、真っ先に目に入るのが、猫の額ほどの狭い軒先。ちょっと注意して見ると、新興住宅街では決して見ることのない、軒先お約束アイテムがいくつかあります。

京都 消防バケツ

京都 消防バケツ

まずは、町屋での世帯普及率が7割を超えていそうな消防バケツ。京都人の、高い防火意識の表れでしょう。深紅のポリバケツが大半ですが、一部お洒落なオレンジ色のブリキ製消防バケツもおいてます。

犬矢来

犬矢来

そして、町屋の軒先といえば、この曲がった竹で猫の額を覆った、謎の物体ですね。とても風情があり、町屋の雰囲気作りに大きく貢献していますが、果たして何の意味があるのか?諸説あるようですが、その昔、道行く荷車がはねる泥から民家の壁を守るためだったというのが、一番有力のようです。現在は舗装道路ですのでその役割は終えていますが、伝統建築として、祇園界隈を中心に数多く見ることができます。但し、雨風に晒される環境なゆえ、メンテナンスコストも相当かかるらしい。そういう事情もあり、鉄製のモノも時々見かけます。

因みにこの物体、正式名称を「犬矢来」と呼びます。語源は、民家の壁を犬のオシッコから守るためだったとのこと。

犬のオシッコ除けといえば、京都で圧倒的No.1を誇るグッズが、こちらの鳥居。

鳥居 犬のオシッコ除け

私も京都に引っ越してきた当初、時々軒先に鳥居が祭られているのを見て、「さすが京都の人は信心深いなあ~」と感心していました。と思っていたら、実はこの鳥居、家の軒先で散歩中の犬にオシッコをさせないための犬除けだったのでした。「飼い主はん、ここでオシッコさせたらアカンで」という直接的な表現を不粋と感じ、神の祟りを利用しながら自分の意思を婉曲的に表現する、いかにも京都人らしい対処法です。

最後は、軒先や家の角に置いてある、先の尖った謎の大きな石。さすが京都、民間人も軒先で枯山水を表現しているのでしょうか?

町屋軒先 枯山水?

町屋軒先 枯山水?

実はそんな情緒のあるものではありません。ただ単に、無断駐車や、車が自分の土地に入って通行するのを防ぐための石なのです。細い路地で車同士がすれ違う時、その石がなければ確かにちょっと侵入させて貰うこともあるので、結構効果があります。

中には上の写真のような枯山水系の石もありますが、大半はどこにでもある大きな石がドンと置いてあるだけ。石を置きたくなる気持ちもわかるものの、「狭い京都。お互いさまなのだから、ちょっとくらい通らしてあげたって。料簡が狭いなあ。」と思うことも多々ありますが…

まあ、こんな石なら、ほのぼのしててOKです。

京都 軒先 石

猫の額ほどの軒先ですが、各家の個性が出ていて、見ていて飽きない探索です。

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トマトラーメン

大阪の本町界隈へ仕事に行く度に、無性に足を延ばしたくなるラーメン屋さんがあります。場所は、大阪市内の中心部なのですが、大阪市民でも余り行く機会の少ない、阿波座というマイナーなロケーション。東京でいえば、さしずめ大崎といったところでしょうか。

お店の名前は「信濃路」。メニューは、トマトラーメンとライスのみ。

大阪で信州信濃路ラーメン?店の外観は、お世辞にも食欲をソソる雰囲気ゼロ。そしてメニューは、トマトのラーメン???私の後輩の強い押しがなかったら、まちがいなく私がここのラーメンと、一生出会うことはなかったことと思います。

阿波座 信濃路 外観

阿波座 信濃路 外観 (画像は、グーグル画像検索よりコピー)

実は私、知る人ぞ知る、超トマトフリークなのです。三度のメシよりトマト好き。極上の大トロと極上のトマトを選択しろと言われたら、間髪入れず「トマト!」と答えるトマトバカ。夢は、バレンシアのトマト祭りに参加して、トマトの海で泳ぐ事。(バレンシアトマト祭りの様子:uチューブ

そんな私のとって最高のごちそうは、冷えたトマトに高級粗塩を掛け、丸ごとガブリついて頂くトマト。トマトの青みが少しだけ残った香りを口の中で愉しむのを贅沢と考えているので、トマトは生で食べるのが一番です。まあ、トマトを知り尽くしたイタリア人やスペイン人が調理したトマト料理はOKですが、ラテン系以外のトマト料理は正直不満です。その最たるモノが、英国式朝食の定番であるベイクドトマト。新鮮なトマトを何故焼かなければならないのか???理解に苦しみます…

English breakfast: baked tomato

英国式朝食:焼きトマト (グーグル画像検索よりコピー)

そんなトマトフェチの私ですから、後輩が「美味しいトマトラーメンの店に行きましょう」と誘ってきたときには、正直憤りを感じました。ラーメンにトマトを入れるなんて、トマトに対する冒涜です。もちろん、「ふざけるな!」と彼の誘いをにべもなく断りました。一方、私の好みをよく知る後輩ですから、「だまされたと思っていきましょうよ」としつこく誘ってきます。グルメな彼の舌を信用しているので、「そこまでいうのなら」と、清水の舞台から飛び降りる(?)思いで初めていったのが、二年前。

いやー、衝撃的な出会いでした。だまされる覚悟ができて、ホントによかった。

信濃路 トマトラーメン

信濃路 トマトラーメン (グーグル画像検索よりコピー)

細麺に、にんにくがしっかり効いた、トマトベースのあっさりスープ。具には、チンゲン菜とセロリの組み合わせ。チンゲン菜とセロリが織りなす独特の香りと苦みが、絶妙に口の中で広がるのです。麺好きの私は、しょっちゅうラーメンを食べにいきますが、こんな味のラーメンは初めてです。個人的には、味は日本のラーメンより、イタリアンに近いような気がしました。その味をイタリアンパスタで喩えるなら、にんにくがたっぷり効いた、エンジェルヘアパスタ&ポモドーロソースのスープ版という感じ。チンゲン菜とセロリが、バジルの香りを演出しています。

満席の周囲を見渡すと、大半の人が小ライスを注文しています。但し、ラーメンライス定食とは違い、誰もラーメンをおかずにご飯を食べていません。ご飯には手を付けず、皆黙々と麺をすすっています。そして、麺を食べ終えるや、おもむろにライスをスープの残った丼の中へ。イヌ飯のイタリア版です。子供がみそ汁の中へご飯を入れると、「行儀が悪い!」と叱っている私も、ここではイタリアンリゾット風イヌ飯を、大いに満喫しています。

トマト好きのあなた、大阪へ行く機会がありましたら、だまされたと思って、ぜひ信濃路へ足をお運びください。

<<<とまとの里 信濃路>>>

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パンドラの箱

Pray for japan

Pray for japan

震災から今日でちょうど一カ月。我々日本人にとって、この一カ月間ほど「命の尊さ」「将来への不安」「己の無力さ」「自然への畏怖」「家族や仲間に対する感謝の気持ち」、そして「日本人としての誇り」を、複雑な感情が入り混じる中で真剣に向き合ったことはないでしょう。

そしてこの一カ月間、色々な人の発言や行動が、色々な形でニュースになりました。私たちの心を打った、無数の献身的な行動。「売名行為では?」と疑ってしまうような、いぶかしげな言動を取る著名人。バッシングの嵐を受けた、長田大阪府議員や読売巨人軍の清武代表。

歯に衣着せぬ石原都知事は、今回の震災を「日本人の我欲に対する天罰」と言い放ちました。何の罪もない中、不幸にも被災された方々の心境を察すれば、これは暴言でしょうし、配慮を欠いた発言です。一方、今回の震災は、「原発問題」「有事の際の政治力」「日本経済への影響」等、私たち全ての日本人の将来に大きな影響を及ぼす震災へと発展しました。その観点から捉えれば、確かに我々は、石原知事の言う通り、「自然は制御できるもの」「自分さえよければ、他人は二の次」「貧すれば鈍する」状態になっていたような気もします。

「パンドラの箱」という、ギリシャ神話があります。その箱は、予見能力のある神プロメテウスが平和な世界を作るため、「病気、盗み、ねたみ、貧困、悪だくみ」等、世の中のあらゆる悪を閉じ込めた箱です。プロメテウスの弟エピメテウスは、兄とは異なり予見能力ゼロ。そして、兄から制止されていたにも拘わらず、絶世の美女パンドラと結婚します。好奇心の塊でもあるパンドラは、その箱の美しさに惹かれ、エピメテウスに箱を開けるようおねだりをします。兄からは絶対に開けてはいけないと警告されていたものの、美しいパンドラにおねだりされ、エピメテウスは思わず箱を開けてしまいます。その後、箱から飛び出したあらゆる悪が、世界に蔓延。しかし、そこはさずがプロメテウス。箱が開けられてしまうことも予見し、あらゆる悪と一緒に、「希望」もしっかり入れておいたのでした。

図らずも、私たちの慢心が原因で、今回パンドラの箱が開いてしまったのかもしれません。非常に大きな試練が待ち受ける私たちにとって、プロメテウスが入れてくれた「希望」は何なのか?私個人的には、日本人の持つ、「チームワーク・結束力」「相手の気持ちをおもんぱかる心」「貧しても心は鈍しない武士道精神」「相手の弱みに突けこまない気位の高さ」だと思います。突き詰めれば、私たちの原点である「島国農耕民族精神」を集結し、精神的にも経済的にも意気消沈気味の日本を元気にさせることではないでしょうか?

Take action for JAPAN

Take action for JAPAN

海外支援部隊の人たちが被災地に行き、一様に絶賛しているのが、被災地で略奪や強盗が起きていないこと。私たちにとっては当たり前でも、他の国々では、被災地での略奪強盗が頻繁に起きるのでしょう。

この話を聞くたびに、私はベネズエラ人の友人の話を思い出します。彼はベネズエラの首都カラカスに住んでいるのですが、他の中南米都市同様、カラカスの治安は良くありません。ある日の白昼、彼が市内をバイクで走行していたところ、ハンドルを取られて横転してしまったそうです。バイクから投げ出され、路上でうずくまっている彼に、すかさず数人の人たちが駆け寄ってきたとのこと。そして彼らが取った行動は、残念ながら私の友人を助けることではありません。一人は彼のポケットから携帯電話と財布を略奪し、別の人間は動けない彼の腕から時計を略奪し、その場から逃げ去ったのでした。

この話を聞いた時、同じ人間として、何とも言えない寂しく空虚な気持になりました。更に追い打ちをかけたのは、その追剥強盗に対する、友人のコメント。「カラカスでは、自分の身は自分で守るのが大前提。動けなくなって追剥に遭うのは仕方ないことなので、責任はやはりバイクで転んだ自分が悪い」と、サラっと言うのでした。これを達観というべきか、余りにも悲しすぎるというべきか、日本で生まれ育った私には到底理解できない彼の価値観に接した時、日本人の美徳を改めて実感しました。

この美徳こそ、元気で明るい日本の未来を再興するための源泉であり、希望であることを、今回の震災を通じて学びました。

お金も力もない、私を含めた大半の日本人は、ニュースになるようなスケールの大きい義援活動は出来ないでしょう。しかし、私たち1億2千万の一人ひとりが今回の震災で感じたことや学んだことをしっかり心に刻み込み、小さいことでも前向きに、そして継続的に動き始めたら、日本の未来は決して捨てたものではありません。

私が今すぐにできること。私を生み、育ててくれた親への感謝を深めること。私の人生を支えてくれている、周囲の人たちや社会への感謝を深めること。日本人として生まれたことに誇りを持つことが出来、今まで平和に生きることができた日本への感謝を深めること。夢と希望を抱きながら、目の前にある私のやるべきことを、必死になって取り組み続けること。

夢や希望をイメージすると、心に勇気が湧いてきます。がんばろう、日本!!

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車内教育システム

今日(4月6日)も人身事故で、電車は大幅に遅延。月に1~2回はダイヤの乱れに遭遇するので、慣れっこにはなっているものの、その場に居合わせるとやはりイライラします。

私が通勤に利用しているのは、JR琵琶湖線という路線。この路線は、米原―姫路間を中心に、200km以上の距離を多くの電車が往復しています。しかも、途中京阪神の心臓部を通過するため、京都―三宮間の朝夕は過密ダイヤで運行中。この200km区間のどこかで問題が発生すれば、全区間のダイヤに影響が出てしまいます。

そのような路線に月3~40回乗車している中、私の電車に遅延が発生するのは月平均1~2回なので、20回に一回の発生率。遅延時間の平均は4~5分程度といったところでしょうか?

この遅延レベルをどう評価するか?人口の少ない地方でこの遅延度でしたら問題ありでしょうが、京阪神地区であることを考慮すれば、素晴らしいと思います。

以前東京に住んでいた際、電車の遅れで悪名高き(?)、中央線で通勤していました。当時は余り深く考えず、頻繁な遅延に相当腹を立てていました。しかし今思えば、あの過密スケジュール、乗降者数、JR他路線との相互影響度等を考えると、「ミラクル」と呼べるほどの神がかり的な成績です。日本の鉄道会社、「あっぱれ!」という感じです。

都市部に住まれている方でしたら、電車が遅れて鉄道会社に腹を立てたご経験は何度かあることと思います。私は鉄道会社の回し者ではありませんが、冷静に考えると、我々の怒りの矛先を彼らに向けるのは、少々気の毒のような…

というのは、遅延が発生するほぼ100%の原因は、鉄道会社には直接的な責がないものばかりです。理由の大半は、「人身事故」「踏切で異常が発生したことによる安全確認」「急病人発生」「乗客間のトラブル(喧嘩等)」「雪や大雨等の天候不良」。彼らがそれらの理由を未然に防ぐには、限界があります。

遅延自体も世界基準でいえば圧倒的に少ないですが、更に日本の鉄道が凄いのは、遅延発生後のリスクマネージメントとダイヤ回復スピード。例えば、朝の新宿駅で電車が10分遅れれば、ホームに人が溢れかえり、大変危険な状態になります。例えば過密スケジュールの中、ある電車に問題が発生し、その電車が数分遅れれば、後続電車への影響は玉突き的に増幅されていきます。想定されるあらゆるトラブルへの対応ノウハウが蓄積され、組織的に迅速に処理する、その特出したリスク管理能力は、大いに賞賛されるべきものでしょう。(各駅ホームの設計、ダイヤ編成には、全てリスク管理項目が織り込まれているようです。)

日本の電車が定刻通り動く理由は、上述した鉄道会社の緻密な計算とリスク管理能力に負うところが高いと思います。そして、その成果の陰には、実は意外にも我々乗客の貢献度も高いのでは、と個人的には思っています。

日本の電車に乗ると、「ここは小学生向けの躾教室か?!」と思うほど、ポスターで、ホームアナウンスで、そして車内アナウンスで、しつこく私たち乗客を教育しようとしています。「黄色い線の内側で、2列になって並べ」「降りる人を先に下せ」「駆け込み乗車は危険だから絶対にするな」「込み合う車内では、ドア付近で立ち止まるな」「車内で携帯電話を使うな」「次はxxx駅。xxx駅の次はxxx駅に停まります」

これら一連のアナウンス。電車に乗るたびにしつこく聞かされ、我々日本人は完全に洗脳(?)されています。そして、これら一連のアナウンス。実は携帯電話の使用(私個人的に、未だにその理由が不可解ですが…)以外は、全てスムーズな乗り降りを実現させるための教育となっているのです。

通勤時間帯の、インド・ムンバイ駅ホーム、中国・上海駅ホーム、そして日本・新宿駅ホームを想像してみてください。どの駅のホームも、到着する電車も、人で溢れています。その中、決定的な違いは、電車が駅に到着してからの乗降者の動き。見知らぬ人たちが集まる無作為集団が、単なる烏合の衆か、或いはあるルールに基づいて組織的に行動するかの違いです。

日本が世界に誇る鉄道運行システム。毎朝何百万人もの人が利用する首都圏鉄道網ですら、遅延が殆ど発生しません。この神憑り的な鉄道インフラですが、仮に首都圏の乗客が全てムンバイのインド人だったらどうなるか?日本のミラクルは、鉄道会社のノウハウと我々乗客マナーの二本立てで成り立っているのです。

そう考えると、電車が数分間遅れることに対し、寛大な気持ちになれるような気がしませんか?

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パウル・クレー展

パウルクレー展ポスター

パウルクレー展ポスター

先週末、パウル・クレー展に行ってきました。パウル・クレーは20世紀前半を代表する前衛画家。私も彼の色使いが好きで、彼の作品を額縁に入れて(もちろんポスターですが…)、家に飾っています。

実は私、抽象絵画が結構好きで、カンディンスキー、モンドリアン、ポロック等の訳の分からない抽象絵画を見ていると、私の乏しい右脳がうずき始める気がします。但し、審美眼や知識に乏しい私は、感覚的に好きなのですが、体系だってその芸術性を説明することはできません。

そんなこともあり、ルーブルやMoMAのように、色々なカテゴリーの作品が展示している中、抽象絵画のセクションで出会う抽象絵画は堪らなく好きです。ルーブル美術館内での抽象絵画は、幕の内弁当に入った卵焼きみたいなものです。決して主役ではないけど、他の脂っこいモノと一緒に食べることで、シンプルだけどその深い味わいを堪能できます。特に、19世紀までの宗教画や新古典主義の作品を観た後に抽象絵画を観ると、胸の鼓動が一気に高まります。

一方、一人の前衛画家の作品を集めた展示会は、実は結構苦手です...お弁当に喩えるなら、卵焼き弁当みたいな感じ。単調でシンプルな中、メッセージ色はひときわ高い。ボケーっとしながら観て回ると、なんだかよく分からず観終わってしまうこともよくあります。

パウル・クレー展ポスター

パウル・クレー展ポスター

という訳で、パウル・クレー展は私の感性を試す、リトマス試験紙です。個々の作品は好きなんだけど、パウル・クレーの作品展となったときに、果たしてどこまで感情移入をし、作品群にのめり込み、心を豊かにすることができるか?邪念を捨てて観て回る、集中度と精神安定度も大きく問われます。

そんな、高度なメンタルコントロールの技術も必要とする、パウル・クレ―展。果たしてその結果は?

パウル・クレー展2011年in京都

パウル・クレー展2011年in京都

情けないことに、結果は散々でした。作品は秀作揃い、量的にも充分な規模なので、良質な作品展といえるでしょう。一方私は2周したものの、結局は一度も心を揺さぶられずじまい。感動する心の準備は出来ていたものの、鑑賞中は邪念だらけで完敗です。

まだまだ心の修行が足りないようです...

パウル・クレー展:2011年3月12日~5月15日 京都国立近代美術館

           2011年5月31日~7月31日 東京国立近代美術館

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新学期

新学期

 

いよいよ新学期。不思議なもので、ピカピカの新入生、初々しい社会人1年生は、パッと見ただけですぐに分かります。夢と希望オーラを発しているからでしょうか?

でも、考えてみると、日本では新年度がどうして4月1日なのでしょうか?wikiで調べてみましたが、理由がわかったような分からないような…

欧米諸国は、どこも8月か9月が新学期。これも理由はよくわかりません。まあ、欧州は7月~8月がバケーションシーズンなので、夏の長い休暇を終え、心が引き締まった秋口から新年度を迎えるという気持ちは、何となくわかります。年度の切れ目を夏期休暇に合わせるというのは、欧州文化に合っているような気がします。

4月1日を新学期にしなければ理由もないゆえ、日本も欧米に合わせて9月入学に制度を変えるべきという議論も一時期ありました。確かに4月に固執する理由もないですが、桜の季節は捨てがたい。私たちのメンタリティ含め、日本人には桜を見ながら新年度を迎えるのが、やはりベストなのでしょう。(最近は花粉症に悩む方が多いゆえ、春=鬱陶しい季節と思わざるを得ない方も増えてきてしまっていますが。。。)

 

イベントのグローバル化(欧米化???)が進む中、欧米にあって日本にない季節イベントの一つが、サマータイムの導入。この夏時間は、緯度の高い欧州諸国では特にメリットが大きく、また文化的に太陽に対する想いがとても強い欧州人には、絶対になくてはならないイベント(システム)だと思います。

日本では、導入が何度検討されているものの、中々導入までに至りません。確かに日本では欧州ほどのメリットも大きくなく、時間変更に伴うシステム対応に膨大な費用が発生するゆえ、導入に躊躇するのもわかります。一方、欧米で夏時間を経験した身で言うと、一般市民の立場では、得るものはたくさんあるけど、失うものは殆ど何もありません。日照時間が長いのは、単純に生理的にも心地よいですし、屋外で清々しく愉しもうという心理も働きます。

節電対策で、今回も夏時間導入の議論がされています。大半の私たち一般市民にとって、夏時間の導入はプラス面のほうが圧倒的に多いですので、今回こそは是非是非導入されることを願っています。

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Benjamin The Model Dog

老犬用ベッドマット 撮影

老犬用ベッドマット 撮影

5-6年前に、「クイール」という盲導犬の一生を描いた映画がありました。その映画を観た時は、スタッフの苦労など何も考えず、「うちでもリトリバー飼いたいなあ」と、呑気なことを思っていました。今回クイールと同じ種類のワンちゃんモデル「ベンジャミン」の撮影をしながら、動物映画を撮影するスタッフの方たちの大変さを肌で実感。クイール役のワンちゃんがどれだけ賢かったとしても、撮影はさぞかし大変だったことでしょう…

断って置きますが、今回モデルをしてくれた「ベンジャミン」、それはそれは良い子でした。今回初めてのモデル業ということでしたが、ご主人の指示にしたがいながら、愛嬌のあるモデル顔をしっかり作ってくれました。

老犬用ベッドマットモデル ベンジャミン

老犬用ベッドマットモデル ベンジャミン

今回何をしているかといいますと、実は我々のネットショップで今春発売する高齢ペット向けベッドマットの撮影を行ったのでした。従来はスタジオでプロのフォトグラファーによる撮影を行っていました。一方、よくよく考えてみると、我々のウェブデザイナー安藤さんは、描けて(プロのイラストレーター)撮れる(セミプロフォトグラファー)、マルチタレントなデザイナー。特に小物を撮らせた日には、一般的なプロより数段レベルの高い絵を撮る技術とセンスを兼ね備えています。(センスの光る、安藤さんの写真の腕はこちらからご覧になれます。私が自慢しても仕方ないのですが…)

というわけで、今回は安藤さんに撮影を一任することに。モデルは親の知人のワンちゃんにお願いし、私の実家で撮影を敢行。

老犬用ベッドマットモデル ベンジャミン

老犬用ベッドマットモデル ベンジャミン

実家では3歳になるミニチュアダックスを飼っており、時々スナップ写真を撮っているので、犬の撮影をナメてかかっていました。気が向いたときにカシャっと撮るスナップ撮影と、商品マットを敷いて、ある程度想定した絵柄で撮影するスタジオ撮影とは、その難度には雲泥の差がありました。ベンジャミン君もおとなしくマットの上に寝そべってくれるのですが、「いいねえ、いいねえ、もう少し上目づかいで。パシャパシャパシャ。もうちょっとあご引いて。いい笑顔だ。パシャパシャパシャ。」という訳にはいきません。餌で釣りながら、顔の表情を作ろうとするのですが、もちろん我々の思惑通りには事は進みません。おとなしいベンジャミンは、普段と違う雰囲気でのお仕事に、少々お疲れ気味。そしてさすがの安藤さんも、今回の撮影は腕というより我慢比べです。

老犬用ベッドマットモデル ベンジャミン

 

撮影開始後3時間。集中力が切れてきて、可哀そうな雰囲気が漂ってきたベンジャミン。鼻の頭に餌をちらつかされ、何度も何度も同じようなことを繰り返し、ベンジャミンはさぞかし混乱したことと思います。偶に食べさせてもらえた、見せ餌ビーフジャーキーの薄給(?)で、一生懸命働いてくれてベンジャミン、ありがとう!

そんな、撮るほうにとっても、撮られるほうにとっても、それはそれは大変だったペット用ベッドマットのモデル写真。どんな仕上がりになるのか、今から楽しみです。ベンジャミンの晴れ姿をご覧になりたい方は、4月中旬にぜひショップへご訪問ください!(あと、知り合いで高齢犬の床ずれ等をご心配されている方がおられましたら、ぜひ当店ベッドマットを紹介してあげてください!)

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Taxi drivers

「自動車」を通じて見た文化比較論第3段は、タクシー比較をしてみたいと思います。皆さまの予想通り、サービス度No.1は、何と言っても日本のタクシー。世界に類を見ない自動開閉ドア、安全運転度、ぼったくり度(遠廻り・不正メーター)から言って、他を寄せ付けません。まあ、日本のタクシー運賃も、恐らく世界トップクラスではありますが。。。   

先進国のタクシー運賃は、日本のタクシー代とさほど大きな差はありません。その中、群を抜いて安いのが、香港とシンガポール。感覚的に、日本の半額以下という感じです。まあ、これは狭い国土事情もあり、住民が自家用車を所有しなくても安価に移動できるための政策の一環で、タクシーのみならず、バスや電車も日本の半額くらいの感覚でした。一方、一般庶民が自動車を所有しないよう、自動車の価格設定はとてつもなく高いです。日産マーチが一台何と600万円!賛否両論ありますが、都心部の交通規制が働き、個人的には良い制度だと思います。 

シンガポールのタクシー代が安い理由の一つとして、タクシーの外観を走る広告塔としている点も見逃せません。両サイドは勿論、屋根の上から、タイヤのホイールまで(走行中もホイールの広告は回転せず、広告の役割をする特殊ホイールもあります!)、「ここまでやるか!」というくらい、徹底しています。  

走る広告塔 (画像はグーグル画像検索よりコピー)

 タクシー運転手は、海外では移民の人が比較的就きやすい職業ということもあり、アメリカや欧州では、外国人ドライバーも結構多かったです。また、ごくごく一部のドライバーですが、乗客情報を犯罪組織に売る悪質ドライバーもいるようです。家族で自宅から空港までスーツケースを積んでいくような場合は要注意。ドライバーに「我が家は旅行で数日間留守になりますよ」と言っているようなものなので、迎えを家まで来てもらうのを避ける必要がありました。また、東南アジア等、発展途上国でのタクシーでは、ぼったくりは日常茶飯事。空港や駅で客待ちをするタクシーは特に注意が必要なので、価格が安い半面、結構神経を使います。 

 一方、犯罪の多い地域では、現金を持つタクシードライバーは、犯罪者の格好のターゲット。色々と防御策をタクシードライバーはしているようですが、特に凄かったのが、中国シンセン地区のタクシーです。運転席が鉄格子で囲われ、運転席の裏(後部座席面)には、防犯用の鉄板が装着していました。私が駐在していた2001-2004年当時は、後部座席にシートベルトもない状態。自動車事故に遭った際、本来は一番安全な「運転手の後部座席」が、シンセンのタクシーでは最も危険な場所です。「乗客の安全より、運転手の安全がまず第一」という、非常に分かりやすい(?)タクシー会社の経営ポリシー。まあこれも、それだけタクシー運転手を狙った犯罪が多いということの表れだと思いますが。(下の画像は、グーグル画像検索よりコピー。なお、2005年以降、この鉄格子は急速に取り外されているようです。) 

  

 タクシーに乗れば、その国やその都市の文化をある程度感じることができます。そんなこともあり、タクシードライバーにスポットを当てた、素晴らしい映画もたくさんありました。有名な作品では、マーティン・スコセッシの「タクシー・ドライバー」。当時の病めるアメリカ社会を、狂気なタクシードライバーを通じて描いた秀作です。日本にも、崔洋一氏作品の「月はどっちに出ている」という、日本社会への痛烈な批判を、コメディーというオブラートに包んで仕上げた作品がありました。   

ナイトオンザプラネット

Night On Earth (画像はグーグル画像検索よりコピー)

 そして、何といっても、奇才ジム・ジャームッシュが1991年に制作した「ナイト・オン・ザ・プラネット」。世界5つの都市を舞台に、タクシードライバーと乗客の間で繰り広げられる何気ない人間模様を、オムニバス形式で綴った作品です。日常生活のひとコマを映画にしたような内容なので、涙もドキドキも感動もありません。そんなシンプルな場面設定ですので、ジム・ジャームッシュの真骨頂が大いに発揮された作品に仕上がっています。各短編とも、各都市のエッセンスを上手く凝縮した、味わい深いストーリー展開。その中、私が一番好きなのが、ニューヨーク編。そのストーリーを思い起こすだけで、思わず笑みがこぼれてきます。  未観の方は、ぜひcheck it out! 

『ナイト・オン・ザ・プラネット』という映画には意義や意味などない。モラルもなければ教訓もない。何かあるとすれば、この、地球というプラネットの、日常のささやかなディテールに、時折見いだされることのある、偶然のような美しいものがあるだけだ -ジム・ジャームッシュー  

 

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愛すべきゲルマンドライバーたち

今回は運転マナーのお話です。「世界で一番運転マナーの良い国は?」と問われれば、北欧諸国、そして日本が群を抜いていると思います。

運転マナーはその国の習慣や歴史的背景に負うところも多い故、我々から見てひどいマナーでも、その国では問題視されないことは多分にあります。したがって、「日本人から見た運転マナー/習慣」という注釈付きで、体験談をお話します。

冒頭で、「世界一運転マナーの良い国」であげた、日本。総じてよいのですが、一点だけ問題だと感じるのが、信号のない横断歩道での歩行者に対する対応。子供が待っていようが、老人が立っていようが、自主的に停まる車を殆ど見かけません。北欧では100%停まりますので(停まらないと罰則があるというのも多分にありますが…)、北欧にはちょっと負けているかもしれません。あと、日本独自の面白い運転マナーは、ハザードランプの使用方法。割り込みさせてくれたお礼や停車中に日本ではハザードを使いますが、海外ではハザードランプはあくまで「緊急停車」の意味。日本のように走行中に「サンキュー」の意味でハザード点滅させたら、後続車は恐らく急ブレーキを踏むことでしょう。海外旅行でレンタカーをされる際、くれぐれもご注意を!

マナーのひどい国のキーワードは、1.発展途上国、そして、2.ラテン系諸国。この1と2を兼ね備えた中南米で自動車に乗ることは、本当に命懸けです。中南米は仕事で行く機会が大半だったので、現地では信頼できる運転手付きの車が多かったですが、時にはタクシーに乗らなければならないことも。道は穴ぼこだらけ、車はとても整備をしていなそうな古いオンボロ車。そして運転手は、自分にはアイルトン・セナ並みの運転技術があると信じ込んでいるラティーノ系。一般道をクラクションを鳴らしながら100km以上の猛スピードでバンバン走ります。後部座席にはシートベルトもないので、事故が起きれば即死です。時間を急いでいるときに、チップをはずんで「xx時までにxxへ到着してくれ」とタクシー運転手に頼む光景は、映画でも時々出てきます。そして私が中南米でタクシーに乗る時、決まって運転手に伝えたメッセージは、「チップをしっかりはずむから、制限速度でゆっくり走ってくれ。」というもの。とお願いしても、彼らはやはりラテン系。ラジオから好きな音楽が掛かると、自然とスピードも増してきます。キリスト教でもない私は、車の後部席でよく十字架を切ってお祈りしていたものです。

アジアも概してひどいです。特に歩行者の立場でいると、何度も轢かれそうになります。アジアの場合、どの国も急激に車社会へ移行している中、「車所有者=支配階級」というメンタル的な部分が影響し、ドライバーは我がもの顔です。実は私の後輩に、中国へ移住して事業を興した輩がおります。彼は中国で車を運転しているのですが、自動車保険に入っていないとのこと。(というか、外国人は手続きが厳しく、なかなか加入できないらしい) 彼は非常にまじめでしっかりしたタイプの人間なので、その彼が保険に入らずに運転するというのは信じられません。よくよく話を聞くと、彼が万が一事故を起こした場合、全て裏で調整をしてくれる闇ブローカーと契約を結んでいるとのこと。日本を抜いてGDP第二位になった中国ですが、実態はまだまだこんな感じのようです。

イタリアンリビエラ

次に欧州ラテン系。「この車間距離なら割り込んでこないだろう」と思っていても、平気で割り込みをされ、何度もあわててブレーキを踏んだ経験は数え切れません。また、店の駐車場等から道へ入るとき、ドイツや日本なら数台に一台は必ず親切に入れてくれますが、ラテン諸国では絶対に入れてくれません。ではどうやって入るのか?答えは単純明快。日本なら絶対クラクションをならされるような、無理な割り込みをするしかないのです。でも面白いのは、イタリアで割り込みをして、クラクションを鳴らされた経験がありません。相手も無理な割り込みをいつもしている立場なので、無理な割り込みをされても特に不快に感じないようです。

面白いのが、フランス都市部の路上駐車。この話は有名なのでご存知の方も多いと思いますが、縦列駐車をする際、前後の車のバンバーに車を当てながら駐車をするのです。したがって、パリなどの路上に駐車する際は、サイドブレーキを引かないのが、パリドライバーの大切なマナー。 (フランス流パーキング:ユーチューブ動画)

そして締めは、やっぱりドイツ。几帳面でシステマチックなドイツ人の性格は、運転マナーや交通規則にもしっかり現れております。まずは、ドイツらしい交通規則を5つ紹介させて頂きます。

1点目が駐車違反チケットの支払い未納率。欧米では駐車違反チケットの未払いが結構問題になっているようですが、ドイツでは殆どの違反者が即支払います。駐車違反代は1,000円程度と安いのですが、期日内に支払わないと、4-5倍の追徴金がかかり、5,000円の罰金額にかわった督促状が送られてきます。更に払わないと次は10,000円となるので、「安いうちにしっかり払っておこう」という心理が自ずから働きます。(細かい金額は忘れましたが、概ね上述したような感じです)

2点目が冬場のスタッドレスタイヤ普及率。雪が少ないところでも、初雪が舞う季節になると、皆競って冬タイヤに交換します。理由は単純。雪や凍結路面で事故があった場合、ノーマルタイヤの車には保険が下りないのです。

3点目はスピード違反の許容度。日本では制限速度から10km程度オーバーしていても警察は見逃してくれますが、ドイツでは1㎞オーバーでも違反は違反です。私も4kmオーバーでスピード違反のチケットを切られた時、泣きそうになりましたが、郷に入らば郷に従えで諦めました。

4点目はスピード違反カメラで撮られた写真の画像修整。一度40kmオーバーでオービスカメラが光り、後日写真が自宅に送られてきました。送られてきた写真の助手席側が、綺麗に黒塗りで潰されているのでした。そのことをドイツ人の同僚に話したところ、面白い話を聞かせてくれました。昔は助手席の画像も残したまま送られていたようですが、ある事件をきっかけに今の方法に変わったようです。愛人を乗せた男性の車、スピード違反でカメラが作動。後日その写真が自宅に送られ、浮気が発覚。離婚問題にまで発展した男性は、プライバシー侵害で国を提訴。詳細は忘れましたが、こんな経緯で今はしっかり黒塗りです。

5点目が、免停の期間選択制度。上述のスピード違反で、私は一発1ヶ月免停をくらいました。自動車でのバケーションを翌月に控え、さあ困ったなあと思っていたところ、思わぬドイツの温情制度に救われました。それは、免停から6カ月間の間なら、自分の好きなタイミングで1ヶ月の免停期間を選択できるのです。厳しさの中に温情も取り入れた、ドイツらしい制度です。

そして、最後にドイツらしい運転マナーのお話を。ドイツ人のドライバーは、概して親切で寛容。無謀なドライバーも少なく、運転しやすい環境です。そんな温和なドイツ人ドライバーも、信号の発進についてはとてもせっかちです。信号待ちをしていて、青になった瞬間に発進しないと、後続車から間髪いれずにクラクション。NYマンハッタンのタクシードライバーよりも、許容度が低いのです。あくせくしていないドイツ人が、どうして青信号で即発進しないと怒るのか?理由をドイツ人に聞いて、思わず笑ってしまいました。理由は単純明快。「青信号=発進」のルールを守っていないからなのでした。でも、いきなり発進は無理だろうというと、私の同僚は満面の笑みを浮かべて、「ドイツの信号がどう変わるか、よく注意して見た事あるか?ドイツの信号は他国と違い、赤の後に黄色となり、そして青になる。つまり、赤から黄色になったところで発進の準備をし、青になった瞬間に発進するのがドイツのマナーなのだ」と、勝ち誇ったように言われてしまいました。言われてみれば、確かに信号はそのように変わっていた。。。

ドイツの信号。赤→黄になり、走行準備を整えます。(グーグル画像検索よりコピー)

愛すべき、ゲルマンドライバーです。

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ヒトラーが遺した唯一の功績

ヒトラーが遺した唯一の功績

所要で、福井まで車で行ってきました。日曜日だったので、高速代は往復で2千円強。平日だったら恐らく1万円近くかかるので、何かとっても得した気分です。

でも、ふと考えると、たかだか数100キロの高速代に数千円かかるのは、恐らく日本くらいではないでしょか?発展途上国で車をレンタルして運転する勇気はさすがにないので、途上国での事情はわかりません。一方、多くの先進国の高速を運転した経験からいうと、日本の高速料金はぶっちぎりで世界一ですね。「高速代、結構取るなあ」と感じたのは南フランスとイタリアでしたが、それでも感覚的には日本の半額以下。日本と国の事情が似ていそうな韓国も相当安かった。米国、豪州、英国、ドイツは、ほぼ無料に近いです。

わが祖国日本では、高速料金の改定計画について、「約束した、約束を反故した」うんぬんの、痴話喧嘩のような低次元の言い争いで、政局は混迷を極めているようです。日本の高速料金が高いのは、色々な事情もあってのことでしょう。日本の交通事情を考えれば、無料は行き過ぎかも?今の半分か1/3程度が妥当な線なのかなと、個人的には思います。まあ、政治的な難しい話はこれくらいにして、今日は走り屋なら誰もが憧れる、ドイツのアウトバーンのお話です。

ヒトラーが遺した唯一の功績

高速道路としての利便性(道路網/料金/渋滞/走りやすさ)の観点からみた場合、私の主観ではありますが、やはりアメリカとドイツの高速道路が世界でも群を抜いていると思います。ヒトやモノの移動手段として、道路と並んで評価される航空網と鉄道網。航空網ではアメリカがダントツ1位、鉄道網では日本がダントツ1位だと思います。そしてドイツは、1位との開きは大きいにせよ、航空網でも鉄道網でも恐らく世界のトップ3に入ると思います。総合的な交通インフラは、ドイツは世界で一番進んだ国でしょう。

ヒトラーが遺した唯一の功績

そして、アウトバーン。ドイツ語のAutobahnを直訳すると「自動車専用路」。そのままです。アウトバーンが飛躍的に伸長したのが、第一次大戦敗戦後の1930年代。ナチ政権の時代です。背景には、軍事的、そして政治的理由が多分にあったにせよ、結果として今のアウトバーンの礎を築きました。

私の持論に、「各国の車メーカーが作る車を見れば、その国の国民性がわかる」というのがあります。それと並んで、「車メーカーの仕様を評価すれば、その国の気候と交通事情がわかる」というものもあります。例えばアメ車。だだっ広い道路に、日本の軽自動車が2台停めれそうな広々とした公共駐車スペース。10年くらい前まではガソリン1リットル30セント程度だったので、燃費を余り気にする必要はなし(今は、リッター70セントくらいに急騰してしまったようです)。信号が少なく、シフトチェンジをすることがないので、車はほぼ100%AT車。すいてて真っすぐ続く高速道路にもかかわらず、何故か制限速度は120km。車に求められるのは、ハイスピード性能より、頻繁に使用する高速ランプでスムースに合流できる加速パワー。まさに、アメ車のスペックそのままです。

一方ドイツ車は?色々ありますが、他国の車と一番違うのは、やはり時速150km程度で走る際の安定性です。他のヨーロッパ諸国では概ね120km前後の速度制限がありますが、追い越し車線では皆150km前後で走っています。ドイツではAUDI A4という車に乗っていましたが、A4と同レベルの日本車を運転する機会が一度ありました。AUDIでは全く感じなかった揺れを150kmくらいから感じ始め、180kmではガタガタ始まって「これ以上スピードを出さないで!」と車が叫んでいるようでした。欧州で日本車のシェアが伸びない理由の一つは、このあたりもあるのかもしれませんね。(因みに私の車のスピードメーターは、280kmまで数字がありました!)

ヒトラーが遺した唯一の功績

そして、アウトバーン。面白いのは、ヨーロッパの階級社会を反映してか(?)、アウトバーン上にも明確な階級社会が存在すること。追い越し車線は、貴族階級の御三家、ベンツ、BMW、アウディ優先。ポルシェやフェラーリも、特別階級として、追い越し車線を特権的に走る権利を有しているようです。中産階級のフォルクスワーゲンの高級タイプやフランスの高級車は、遠慮しがちに追い越し車線を利用。そして庶民階級のオペルやフィアット、チェコ産のシュコダは、走行車線が定位置。トラック等を抜く時のみ、貴族階級から追い越し車線をお貸し頂いて、パッと抜いたらパッと定位置に戻るというのが、アウトバーンを走行する上での暗黙のルールのようでした。 (アウトバーン332km体験はこちらから:ユーチューブ動画)

そして、スピード感覚。F1ドライバーに欧州選手が圧倒的に多いのは、山道が多いこと、マニュアル車が大半なこと、そして小さいころから親が運転するハイスピード感覚に慣れていることだと、私自身は勝手に思っています。(イタリアやフランス南部の山道を、100km近いスピードを出しながら私の車を追い抜いていく地元の主婦ドライバーを見るたびに、彼らには永遠にF1では勝てないと実感します。。。)

南仏 St.Paul de Vence

南仏 St.Paul de Vence

ドイツ人が運転する車に同乗し、250km走行を体験すると、最初はちょっと怖いものの、すぐに慣れます。一方、自分で運転するとなると、ビビりの私は実に怖い。150kmくらいまでは軽くいけるのですが、180kmだと視界がいきなり狭くなります。車は安定走行を続けていますが、私の心臓はガタガタ揺れ始めます。200kmまでいくとハンドルを握っている手が汗ばみ、220kmで息苦しくなってきます。「もう限界だあ!」という感じで、私の自己ベストは220km。というわけで、快適ゾーンが140kmのビビりドライバーである私は、オペルやフィアットと一緒に、走行車線階級を愉しんでおりました。

車の話題を出したので、次回は運転マナーについて語ってみたいと思います。

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Paris, Paris Part II

Paris, paris

華の都パリ。街全体が色めき、活気に満ちた春~初夏が、パリを訪れるベストシーズンでしょう。また、落ち着いた秋の景色も素晴らしい。でも、私がパリで一番好きな季節は、何故か晩秋~冬。天気は悪いし、めちゃくちゃ寒い。「あまのじゃく」と言われても仕方ありません。

生牡蠣と白ワインが美味しい季節ということもありますが、実は学生時代に観ていたフランス映画の名作での印象が一番の要因です。白黒でアンニュイな雰囲気を漂わせていた、映画の中のパリ。陽気なパリより物悲しいパリのほうが、私にとってのパリだったからのような気がします。

Paris, paris

Paris, paris

paris, paris

こんなことを書いていたら、なんか無性にパリへ行きたくなってきました。巴里から「遠い太鼓」の音が聞こえそうですが、今の立場じゃ巴里病を癒す療養の旅は夢のまた夢。

そんな心境の変化もあってか、今観たいフランス映画が何かと問われれば、元気たっぷりの「ぼくの伯父さん、グランブルー、アメリの3本立て!」という感じ。「冒険者たち」も悪くない。

「鬼火」のような古くて小難しい、寒風の吹くパリよりも、今は小春日和で能天気なパリに行きたいです。

Paris, paris

Paris, paris

Paris, paris

~FIN~

追記:3月11日の災害で、大切な方を失われた皆さまに哀悼の意を捧げるとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。節電、ささやかな義捐金寄付、そして被災地区の一日も早い復興を祈るくらいしかできない自分の無力さを痛感しています。

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Paris, Paris Part I

Paris, Paris

「女とパリは留守にしてはダメだ」

ナポレオンの有名な名言ですが、意味は分かるような分からないような、何かビミョーなニュアンスがパリっぽいです。

Paris, Paris

実は私、昔からクラシック映画が好きで、学生時代は名画座で何本も映画を観てました。アメリカ映画の名作とは一味違う、フランス映画独特のカメラワークとストーリー展開。マルセル・カルネ、ジャン・ルノアール、ゴダール、トリフォー、ルイ・マル等々。彼らの描くパリと、印象派の画家の作品で、まだ見ぬパリのイメージが出来上がっていました。

マルセル・カルネの映画の舞台となった「北ホテル」

マルセル・カルネの映画の舞台となった「北ホテル」

そして、20代前半に敢行した2ヶ月半の欧州貧乏旅行。初めて接したヨーロッパの世界。人生観がガラっと変わりました。

その時パリには2週間滞在。当時仲が良かった日系ブラジル人の友人の弟がパリに留学していたので、パリ滞在中はそこへ御世話になることに。20年前の話ですが、その際に彼が言った一言が、今でも心に残っています。

「パリに住む外国人が、パリの社会で楽しく生活する3つの必須条件とは?それは、1.フランス語が話せること 2.自己主張が出来ること 3.白人であること」 

彼はポルトガルが母国語なので、フランス語はペラペラ。ブラジル国内では日系のマイノリティーとして鍛えられているから、自己主張も問題なし。でも、肌の色は変えられない…とボソリ。同じ多民族国家でも、人種差別の比較的少ないブラジルから、ビミョーな視線の違いを肌で感じるパリへ。彼の、フランス社会に対するビミョーな心境がよくわかりました。

Paris, Paris

実は、当時私もアメリカに留学していたので、マイノリティが感じるビミョーさ加減というのも、よく理解できました。但しアメリカの場合、国の成り立ちから新参者に対する差別意識というのはいわば歴史のようなもの。私自身、差別を感じたことは何度もありましたが、陰湿感というのは余りありませんでした。

一方、その時の貧乏旅行ではパリには2週間しか滞在しなかったものの、確かにその旅で他の欧州諸国へ訪れた際に感じた空気と、パリでの東洋人に対する空気とは、明らかに違ったような気がします。上述した彼の持論で言えば、私は正に3重苦。それに加えてフランスフランの高さにおののく貧乏旅行者ということもあり、スーパーで買ったパンを一人公園で食べ、鳩にパンをやりながら、疎外感をごまかそうとしてました…

Paris, paris

では、そんなParisに嫌気をさし、「二度とParisへは行くものか!」と思ったかと言うと、答えはNon, Non, Non。

確かに疎外感はあるし、道ゆく道は犬の糞だらけ。物価は高いし、人は概して不親切。でも、そんなマイナス面を100倍返しても余りある、巴里には重くて深い文化がありました。

正に”Love and hate”(愛と憎しみ)。初めてインド旅行へ行った時と同じレベルの、それはそれはパワフルなLove&Hateです。

インドの凄さにハマってしまい、無性にインドへ再び行きたくなってしまうことを、巷では「インド病」といいます。その時すでに「インド病」のキャリアだった私は、「巴里病」も罹ってしまいました。以来、「インドとパリは留守にしてはダメだ」をモットーに、「慢性インパリ病」の重病患者として、スキあれば療養に出かけています。

To be continued…

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有終の美

京都 雪

前回、春の訪れ宣言をした矢先、京都は再び冬の世界へ。夜半過ぎからの降雪で、今朝(3月4日)の京都は銀世界。今年の”冬”は、結構しぶといです。京都市内の雪は根性がないので、昼前には恐らく溶けてしまうでしょうが、それにしても今年は雪が多いですね。やはり異常気象なのでしょうか?

日本では関東と関西にしか住んだことがないので、北陸地方等の厳しい寒さを経験したことはありません。一方、海外では、俗に言う「極寒」都市で何年か生活をしていました。特に米国シカゴの冬は、恐らく日本の樺太のような寒さではないでしょうか?冬場の平均最低気温はマイナス10度以下。寒い日は平気でマイナス20度まで下がります。そして、シカゴの曲者は、カナダからの冷たい風が氷結したミシガン湖を渡り、シカゴの街に吹き付ける「極寒風」。気温―20度に極寒風が加わり、体感温度は何とマイナス50度!北極並みです。昔、凍ったバナナで釘を打つ、石油会社のCMがありました。まさに、あの世界。Mr.インクレディブルというピクサー映画がありますが、その中に出てくる、全てを氷結させる「フレゾン」の世界です。少しでも湿気があると、容赦なくバリバリに氷結します。シャワーを浴びた後、髪の毛をしっかり乾かさないで外へ出ようものなら、一瞬にして髪は氷結ドレッドヘア。こんな極寒都市が、全米No.3の都市なのですから、米国はやっぱり懐が深いです。

京都 雪

シカゴほどではないにしろ、ニューヨークやドイツ・ハンブルグという、日本の北海道のような寒冷地でも生活をした経験があります。では、シカゴやハンブルグと京都での生活を比較した場合、どちらが寒いかと問われれば、「京都!」という即答になるでしょう。外気は勿論シカゴのほうが圧倒的に冷たいですが、生活が全て自動車移動で成り立っている都市(国)です。我慢しなければいけないのは、駐車場までの歩行時間と、車が温まる数分間。そして、決定的な違いは家の中。シカゴにしてもハンブルグにしても、家の中は部屋の隅々までセントラルヒーティング。冬場も室内ではTシャツ一枚でOKです。

京都 雪

そして、寒冷地生活者にとって一番の悩みの種は「雪」。京都市内のように、偶に降っても直ぐに溶けてしまう雪なら風情があってよいですが、北陸地方のように除雪作業が伴う雪は大変です。私の住んでいたシカゴやハンブルグでは、幸か不幸か、寒過ぎて、雪はあまり降りません。雪が降る日は、暖かい日なのです。逆に、雲ひとつない青空が広がった冬の晴天日は要注意。外は大概凍てつく寒さです。降雪するのは年に10日程度だった記憶です。

という訳で、海外で冬の寒さに苦労した経験はありません。が、ハンブルグでの積雪には苦労させられました。ハンブルグでは郊外の住宅街に住んでいたのですが、条例により、家の前の公道は、家主が除雪する義務となっているのです。条例なので法的義務はないのですが、そこは規則を重んじ、ルール化が好きなドイツ人。さぼって除雪をしない日には、近所からクレームが飛んできます。そして何より、公道を通行する歩行者がもし転んで怪我をした場合、その責任は除雪作業を怠った家主が負う法律です。いかにも”ドイツ”という感じで。

「冷たい雨が、夜更け過ぎから雪に変わり…」というと、山下達郎のクリスマスソングに出てきそうでロマンチックですが、ドイツで生活する男性諸氏には頭痛の種。翌朝6時前に目覚ましをセットし、通勤前に一仕事。ドイツの雪の日の早朝は、ラジオ体操替わりに、「ガッガッガッガ、シャッ」という、あちこちから聞こえる雪掻き音の輪唱で一日が始まります。

風情ある京都の冬は、今年は充分堪能しました。既にちょっと食傷気味。有終の美を飾るためにも、冬もそろそろ美しい引き際を考える時期がきているようです。

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春の前座役

北野天満宮 梅

長かったようで短かった今年の冬。気が付けば、2011年もアッという間に1/6(6分の1)が過ぎています。

そして、初春の訪れを感じさせる風物詩といえば?

私見ではありますが、寒さが依然厳しい2月に、「もうちょっと我慢すれば、春はもうすぐそこだよ」と、さりげなく報せてくれる、梅の開花ではないでしょうか?春といえば桜ですが、桜はあくまで春の中心です。スタープレーヤーです。野球でいえば、「春」チームの4番ピッチャーSakura。そして梅は、野球でいえば、さしずめ2番セカンド。渋めの役割を担っています。

桜は、やっぱり千両役者。寒さで人々の心が解放されていない3月上旬までは、姿かたちを全く見せません。気候も緩やかになり始め、新しい年度への突入が秒読み態勢に入ると、人々は心を開放し、気持ちを冬から春へ切り替えます。そして全ての舞台が整った4月初旬。「真打の登場はまだか、まだか」と人々の心が最高潮に達したところで、花道を一気に駆け上がり、人々の心を捉えます。

対して、梅は役割的には完璧な前座です。2月の上旬くらいからチョロチョロと咲き始め、春の訪れを静かに告げ始めます。そして、春の主役である桜の準備が整い次第、ひっそりと舞台を去っていきます。

北野天満宮 梅

正直言って、梅の花見にわざわざ出かけることは、私自身も今まで滅多にありませんでした。一方、上述したように、奥ゆかしい梅の役割を改めて考えると、梅の姿が何かとても愛おしく思えてきます。桜の引き立て役という立場に文句も言わず、平安時代以降ずっと春の前座を務めてきた梅の艶姿を、無性に観に行きたくなりました。(モノの書によると、奈良時代までは梅が花見の主役。そして、平安時代にその座を桜に譲ったようです)

北野天満宮 梅

北野天満宮 梅

京都で梅といえば、「北野天満宮」と相場が決まっています。早速、先週末(2月27日)花見にいってきました。開花は7分咲き程度。といっても、梅は桜と違い、全ての木が一斉に開花する訳ではないので、満開の木もたくさんありました。

さすが梅の名所だけあって、観光客で賑わいを見せていました。桜や紅葉のような華やかさや自己主張は全くなく、ちょっと艶っぽい芳香を漂わせながら、とても自然な表現で、梅が考える「初春」を描写しておりました。その表現に感動している訪問者は少なかったですが、「あー、春はもうじきなんだなあ」と、だれもが思わず感じる、優しい空間です。

京都御所も、北野天満宮と並ぶ梅の名所。今週末は京都御所で初春を味わうことにいたしましょう。

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PARISがあふれる街KYOTO Part II

百万遍 Ma Cantine

前回お伝えした通り、京都には伝統美の中に、巴里を感じる何かがあります。同時に、京都にはPARISの街角と見紛うばかりの、フランス風に装飾したお店も沢山あります。こちらは、「長崎オランダ村」的なコピーではありますが、不思議と京都の街並みにも似合ってます。それも京都の懐の深さでしょうか?

京都市役所 パリ市からの寄贈品

烏丸御池 La Fourchette

京都紫野 Enchante

バゲット

寺町通り Chez La Mere 

丸太町 Linden Baum 

 

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巴里が溢れる町KYOTO Part I

「京都とパリは、よく似てる。」恐らくこのコメントに対する賛同者は少ないと思いますが、京都を夜に散策していて何気に思う感想です。特に、木屋町から松原橋を渡って祇園に入る時、理由は分からないけどデジャヴのようにパリを思い出します。

 

こじつければ共通点は沢山ありますが、街の印象を作る、建物、道路、自然環境(山、海、河川等)、都市機能等は決定的に違います。木造建築vs.石造建築、碁盤状vs.入り組んだ放射線状、盆地vs.平地、自然な河川のような鴨川vs.巨大運河のようなセーヌ河、古都vs.首都と、街の基礎構成要因はかなり異なっています。雰囲気で言えば、大阪中之島界隈のほうが、パリに似た要素を沢山取り揃えています。でも、中の島ではないのです。表参道~青山でもありません。やはり、古都京都でしかデジャブは感じません。

 

奇遇なことに、ヨーロッパで一緒に仕事をしていたデザイナーの友人が京都へ遊びに来た時、そして京都に住むフランス人の知り合いも、同じことを言ったのです。

何故なんだろう?すみません、未だに根拠のある説明ができません。でも、京都の夜は、ウジェーヌ・アジェやブラッサイの古き良きパリの写真に出てくるような、幻想的な顔を見せてくれます。京都は日本の伝統美に加え、世界一美しい街と言われているパリも彷彿させてくれる、一粒で二度おいしい町なのです。

おまけ。ウジェーヌ・アジェの店???(本当は、木屋町にある、ホルモン焼きの超人気店です)

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びわ湖ホールを応援しよう!

びわ湖ホール

びわ湖ホール大ホール ホワイエ

日夜仕事に追われた生活を送っている中、心の潤いのため、月に最低1回は文化的時間を創出するようにしています。美術館かコンサートホールでの音楽鑑賞が大半ですが、中でもびわ湖ホールには大変お世話になっております。

このびわ湖ホール、実は知る人ぞ知る日本でも屈指のコンサートホールなのです。全国でも有数の舞台設備と音響の良さを誇るハード面。そして器だけでなく、ソフト面も充実しています。数年前より指揮者の沼尻竜典さんを芸術監督に迎え、自主運営プログラムの充実を図っています。滋賀県、否、関西が誇る一級の文化発信源なのです。

びわ湖ホール

びわ湖ホール外観

そんなびわ湖ホールも他の地方都市文化ホールのご多分にもれず、財政難で運営に苦しんでいるようです。「びわ湖ホールのような良質の文化発信源の火を消してはならない」という文化的使命感の元、自宅から自転車で10分の距離にある京都コンサートホールより、こちらのホールへ足繁く通っています。(プログラム自体もびわ湖ホールの方が充実しているというのが、一番の理由ですが…)

今日(2月20日)は、大阪センチュリー交響楽団による、「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35/ベートーベン 交響曲第6番”田園”」のプログラム。クラッシック通の方からは、「いかにも客寄せパンダ的な安直プログラム」と言われそうですが、ミーハーの私はいずれも大好きな曲。特にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、どこかでパフォーマンスがあると聞けば、いそいそと足を運ぶ追っかけをするほど好きな曲。エネルギーに満ち溢れ、熱狂的な雰囲気で幕を閉じる第三楽章のフィナーレでは感情が高ぶり、何度聴いても思わず涙が出てしまいます。(椿姫のラストシーンですすり泣くならまだしも、ヴァイオリン協奏曲で涙するのは私くらいなものなので、いつも恥ずかしい思いをしております。。。)

びわ湖ホール

びわ湖ホール

今日も、第三楽章のフィナーレでは、しっかり涙してきました。この名曲、昨年観た映画の中で私のトップ10に入るフランス映画「オーケストラ」では、主役(?)的な位置づけで随所に登場しておりました。

「オーケストラ」も素晴らしかったけど、この曲にまつわる映画で、私にとって一番心に残る作品は、やはりチェン・カイコー作の「北京バイオリン」。この映画が中国で劇場公開された2004年当時、仕事で中国に駐在していました。中国語の勉強も兼ね、映画館には偶に足を運んでいましたが、ストーリーをしっかり理解するには全く至りません。そんな中、この映画はストーリーがシンプルで分かりやすいことが幸いし、字幕を必死に追いかけながら(方言が多い中国では、中国映画にも中国語の字幕が付きます)、ほぼ100%映画の内容を理解。完全に感情移入を果たしながら、作品に没頭できました。そして、北京駅で息子が父親を探すためにヴァイオリンを弾いた有名なシーンでの曲が、このニ長調作品35。中国の映画館で中国映画を観て泣いた、最初で最後の映画でした。

そして3月上旬は、待ちに待ったヴェルディ作の「アイーダ。」 びわ湖ホールでは毎年3月にオペラの大作を上演するイベントを企画しており、2009年「トゥーランドット」2010年「ラ・ボエーム」に続き、今年はヴェルディの「アイーダ」です。びわ湖ホールが誇る最先端の舞台装置を十二分に活かした舞台演出含め、今から楽しみです。

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滅びゆく私の三大聖地

The Catcher in the Rye -J.D.Salinger-

先日アメリカの大手書店ボーダーズが倒産しました。アメリカに住んでいたころ、週末の晩には決まってその本屋さんに足繁く通っていたので、何かとても複雑な気分です。私が米国に住んでいた1990年代には、日本では今でも頑張っている街角の本屋さんは、既に淘汰されていました。本屋といえば、ショッピングモールにある中~大規模経営のチェーンブックストア以外の記憶がないほどです。そして、その頂点に立っていたのが、バーンズ&ノーブルというNo.1と、先日倒産したNo.2のボーダーズ。日本で言えば、紀伊国屋vs旭屋書店といったところ。

What the dog saw -Malcolm Gladwell -

話はちょっと飛びますが、90年代当時の「平均的アメリカンファミリー、正しい週末の夜の過ごし方トップ3」といえば、こんな感じです。

1位: パーティ ・・・ これは、American life-styleの原点。今も昔も将来も、週末に人を呼んだり呼ばれたりというのは、不動の1位だと思います。

2位: 映画館 ・・・ 日本で映画鑑賞といえば、基本的に繁華街にある映画館まで足をのばし、休日の昼間に鑑賞するのが一般的。一方、アメリカでは、住んでいる町に大抵映画館があります。そして、週末の夜、家族や親しい友人と、近所の映画館へ出かけるのが、いわばお約束のような文化です。(娯楽が多様化した現在では、どうなのかわかりませんが。。。)

3位: 本屋 ・・・ この選定は、多分に主観的見解が入っておりますが、少なくとも私は頻繁に週末の晩にボーダーズかバーンズ&ノーブル(B&N)に出かけていました。何故か?これが我々日本人の感覚では考えられないのですが、アメリカのチェーンブックストアはとてつもない寛げる環境なのです。以下、どれだけ寛大かを列記します。

  • 本屋の中には沢山椅子が置いてあり、未購入の本の座り読み歓迎。(中には、店の床に寝ころび、店の本を寝読み(?)している大胆不敵な若者も時々いました。)
  • 本屋の中には、必ずカフェがある。B&Nはスターバックスと提携し、あの心地よいソファと寛いだ雰囲気、そして美味しいコーヒーを本屋の中で楽しめる。
  • カフェには、未購入の本を好きなだけ持ちこみ可。カフェマキアートと飲みながら、未購入の雑誌に読み耽ってもOK!
  • 週末の晩には、そのカフェでジャズの生演奏が行われる。カバーチャージ勿論無し。

以下の情景を、ちょっと想像してみてください。都市郊外のショッピングモール内にある、サッカーフィールドくらいの巨大な旭屋書店。入口の右わきには、スターバックスが入っています。週末の夜、あなたはその本屋へ出かけます。読みたかった村上春樹のIQ84Book3と京都のガイドブック3冊を本棚から取り出し、書店内にあるスターバックスのソファーへ。カフェラテ(さすがに有料です!)片手にIQ84を読み始めると、ジャズの生演奏が始まりました。誤ってコーヒーを本にちょっとこぼしてしまいましたが、余り気にする必要もなさそうです。1時間ほど経過したところで、モール内にある映画館の上映時間が迫ってきたので、そろそろ退散することに。本をスターバックスのコーヒーテーブルに置き、本屋を後にしました。

ボーダーズ倒産

こんな旭屋書店があったら、最高だと思いませんか?先日倒産したボーダーズ、そしてB&Nは本当にこんな感じでした。週末の晩はいつも賑わっており、時間帯によってはカフェにあるソファの熾烈な場所取り合戦もありました。レジはいつも空いていましたが。。。

そして、今回の倒産。その理由は上述した過剰サービスではなく、時代の流れによるものです。アメリカには再販制がなく、価格設定は本屋の自由。大量仕入れの割引販売で巨大書店の寡占化が進み、そして今ではAMAZONを中心とするネット書店が市場を席巻。

思えば、Amazonもi Tunes StoreもDVDもなかった90年代中盤。本と音楽、そして映画なしでは生きていけなかった在米時代の私にとって、ボーダーズ、タワーレコード、そしてブロックバスター(TSUTAYAのようなレンタルビデオ最大手)は私の聖地、都会のオアシスでした。そして私の3大聖地は2000年に入るとネット化の大波に呑まれ、相次いで倒産。人生、諸行無常です。

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京都ご利益さんの旅 Part IV

最終回となる第三回は、ちょっと脂ぎった、特殊なご利益スポットをご紹介いたします。

【出世稲荷神社】開運出世

その名もズバリ、出世神社。日本史上、大出世の代名詞と言えば、豊臣秀吉か田中角栄(?)かと言ったところでしょうか?この出世稲荷は、出世の大御所豊臣秀吉が聚楽第を造営した際、その地にあったこの稲荷神社に「出世」の称号を与えたのが由来というから、それはそれはご由緒ある神社です。

立身出世を目指す人、参拝は必須です。

出世稲荷神社

出世稲荷神社: 京都市上京区千本通二条下る聚楽町851

【車折神社】芸能・芸術分野でのご利益で有名。超有名人からの奉納を示す玉垣が、多数あります。

運が良ければ、貴方の好きな芸能人にも逢えるかも?

車折神社 (芸能神社)

【御金神社】 金運にご利益があることで有名

その名もオカネジンジャ(正式にはミカネと読むようです)。鳥居も金ぴかに塗られ、提灯には「金」の文字が並びます。金融関係者、競輪競馬ファン、そして宝くじ購入者御用達の神社です。ここまで単刀直入、単純明快にご利益を表現されると、とても清々しいものです。

御金神社

御金神社

御金神社: 京都市中京区西洞院通御池上る押西洞院町618番地

【まとめ】

本日の3スポットを含め、今回12箇所のご利益別スポットをご紹介させて頂きました。今回ボツとしたスポットも加えると、専門のご利益を謳うスポットを、合計20か所以上廻ってきました。

その中、私の独断と偏見で、以下の各分野でのベストスポットを選んでみました。

  • パワースポット度No.1 ・・・ 晴明神社: もののけを感じるような、畏怖の念を漂わせた神社です。もののけがパワースポットに該当するかはどうかはわかりませんが、神のパワーを感じさせる何かがありました。
  • ご利益心願切実度No.1 ・・・ 釘抜地蔵: 病気平癒ということもあり、参拝者の方々は真剣そのもの。短い参拝時間ではありましたが、参拝者と仏様の一体感に心を打たれました。
  • エンタメ度No.1 ・・・ 安井金毘羅宮: 不謹慎ではありますが、絵馬に描かれたノンフィクションドラマの数々に、思わず吸い込まれました。事実は小説より奇なりです。
  • 総合度No.1 ・・・ 御金神社: 小手先細工のない直球勝負。正にカテゴリーキラー戦略の王道です。

今回はマイナー系を中心に紹介しましたが、学問の神で有名な北野天満宮、商売の神なら伏見稲荷等、ご利益の高い有名神社も沢山あります。その辺りを踏まえて参拝すると、各神社仏閣の歴史にも触れることができ、参拝の楽しさが倍増します。ぜひお試しください。

最後に、今回この企画を立てるきっかけとなった本をご紹介して、4回に渡るシリーズを締めたいと思います。その本とは、鈴木さちこさん著「日本全国ゆるゆる神社の旅」。悔しいけど、今回私が4回に渡って書いた内容より、100倍面白くて役に立つ、とても充実した神社本です。

私のブログでも以前紹介しましたので、詳しくはこちらをご覧ください。

「日本全国ゆるゆる神社の旅」

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京都ご利益さんの旅 Part III

第2回は、病気や魔除け、特殊分野にご利益のあるスポット特集です。

【釘抜き地蔵:石像寺】諸病回復のご利益で有名です

「からだや心に釘が刺さったので抜いてください」と唱えながら祈ると、願いが叶うといわれているお寺さん。それだけに、かなり熱心にお祈りを捧げる参拝客が多いです。心願成就した際には、本物の釘と釘抜きが付いた絵馬を奉納するのがならわしとなっており、釘抜きの絵馬が境内の壁に所狭しと並んでいます。

釘抜地蔵 石像寺

釘抜地蔵 石像寺

釘抜地蔵(石像寺): 京都市上京区千本通上立売上ル花車町503

【護王神社】 足腰の弱った人にご利益のある神社として有名。

御祭神和気清麻呂公の足が萎えて歩けなくなった際、イノシシの御守護により、不思議と立って歩けるようになったという故事に因み、足腰の守護神と仰がれているようです。したがって、この神社の神使いは、もちろんイノシシ。

高齢の方のかばんに、「足腰神社」のお守りがついているのを、時々街で見かけます。

護王神社 足腰の守護神

護王神社神使い イノシシ

護王神社: 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町

【晴明神社】陰陽師安部晴明公を祀る、魔除け、厄除けで有名な神社。

陰陽道というと、呪術や占術のイメージが強く、またアイコンの星(五芒星)も何か空恐ろしい雰囲気があり、私自身には少々近寄り難い感があります。一方、観光スポットから外れたところに位置しているにも拘わらず、いつも参拝客で賑わっています。全然知らなかったのですが、晴明公にまつわる映画やマンガが数年前に出て、全国的な晴明ブームがあったようですね。

晴明神社 五芒星

晴明神社: 京都市上京区堀川通一条上ル806

【白峯神宮】:スポーツ専門。特にサッカーへのご利益が高いらしく、多数のJリーガーが参拝。

蹴鞠の宗家がこの地にあったこと、そしてそこに祀られた明神が蹴鞠の守護神だったことから、現在はスポーツの神として崇められています。先日紹介した安井金毘羅宮(縁切り神社)の絵馬とは打って変わり、ここの神社の願掛けは、内容がとても爽やかです。

白峯神社

白峯神宮: 京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町261

【六角堂】 華道家の聖地巡礼所

烏丸三条の交差点から直ぐの、都会のど真ん中にあるお寺。聖徳太子にまつわるご由緒と同時に、ここは華道家の聖地としても知られています。というのも、生け花発祥の地「池坊」が、ここ六角堂にあったから。その歴史的なご由緒にも拘わらず、ハトが沢山いたり池には白鳥がいたりと、かなりアットホームな雰囲気です。ショッピングに疲れたら、六角堂にフラッと立ち寄るのも一考です。

六角堂 華道家の聖地

六角堂 華道家の聖地

六角堂(頂法寺): 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248

To be contiued…

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京都ご利益さんの旅 Part II

第一回目は、男女にまつわるご利益系にスポットを当ててみました。

【岡崎神社】安産のご利益で有名。

この神社の神使いは、なんとウサギさん。それにちなんで境内にはウサギをモチーフにしたかわいいおみくじや、狛犬ならぬ狛うさぎが並んでます。今年の干支がウサギなので、今年注目の神社です。

岡崎神社 大人気のウサギおみくじ

岡崎神社 招きウサギ!

東天王 岡崎神社: 京都市左京区岡崎東天王町51番地

【世継地蔵(上徳寺)】 子宝祈願(世継ぎ)で有名

五条通から富小路を下がったところにひっそりと構える、小さなお寺。但し子宝祈願ではご利益が高いらしく、私が訪問した日も熱心な参拝客が多数おられました。

世継地蔵 上徳寺

世継地蔵 上徳寺

世継地蔵(上徳寺): 京都市下京区富小路五条下る本塩竈町

【安井金毘羅宮】縁切りで有名な神社。

良縁のご利益を謳う神社は日本全国至る所にありますが、ここは悪縁を断ち切るご利益に特化した神社です。参拝客が必死な想いで願った奉納絵馬の内容を盗み見するのは、余り行儀のよくないことは重々承知。でも、「みんなどのような悪縁を断ち切りたいと思っているのだろうか?」という興味本位の好奇心には勝てず、無断で拝見させて頂きました。

「病気との縁を切らせてください」や「息子へのいじめがなくなりますように」という、心を動かされる内容もありましたが、大半はやはり恋愛絡み。「主人が飲み屋の女と別れますように」や「夫を私の人生から消し去ってください」というような、夫婦間の愛憎劇や、「xx君が○○と別れ、私に振り向いてくれますように。大阪市△△」といった実名入りのドキッとするような絵馬も沢山あります。「いけない、いけない」と思いつつ、ドロドロした愛憎劇を垣間見るような覗き見趣味的な面白さがあり、気が付いたら2-30枚見てしまいました。。。神様、書き手の方、すみませんでした。。。

安井金毘羅宮

安井金毘羅宮: 京都市東山区東町大路松原上る下弁天町70

【市比賣神社】:女人厄除け専門。男性お断り(とはいってませんが、女性のみの守護神のようです。)

規模的には非常に小さく、かなりマイナーですが、創建は平安時代初期という、かなりご由緒ある神社です。参拝客は、私以外は全員女性。「姫みくじ」で有名なここのおみくじ(添付写真)を撮影する際、デパートの一階化粧品売り場に迷い込んだような、男性には居心地の悪い空気が漂っていました。 小心者の私は、神社の雰囲気を愉しむ間もなく、写真を撮ったらそそくさと退散です。

市比売神社 姫みくじ

市比売神社 姫みくじ

市比賣神社: 京都市下京区六条通河原町西入本塩竈町

To be continued…

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京都ご利益さんの旅 Part I

石像寺 釘抜き地蔵

昨今のパワースポットブームで、女性中心に神社巡りが流行っているらしい。このブログを書き始めてから神社が身近な存在となった私としても、とても嬉しいことです。

でも、素朴な疑問が湧きあがりました。「神社って、どうやって生計を立てているのだろうか?」と。お寺は檀家があるし、葬儀や法要等でのお布施、また有名寺院となれば拝観料を徴収しますので、何となく収入源がわかります。一方、神社はお賽銭、お守り、祈祷くらいしか、思い当たりません。高収入のお坊さんに対して、「坊主なんちゃらなんちゃら」と、やっかみ半分の声をたまに聞きます。一方、羽振りの良い神主さんという話は余り聞きません。宮内庁あたりからの支援金でもなければ、維持できないような気が。。。

そんなことを漠然と思っていたところ、昨年11月に、中堅サイズの神社の神主さんとお酒の席をご一緒する機会に恵まれました。とても気さくな神主さんで、お酒の酔いもあり、楽しいお話を色々聞かせて頂きました。

平野神社

まず神社経営ですが、予想通り非常に大変とのこと。神社も宗教法人扱いなので、国からの支援は基本的に一切ないそうです。寺院の檀家に相当する氏子さんからの寄付、そして駐車場等の不動産経営が主な収入源とのことでした。但し、氏子さんからの寄付も、年代が若くなるにつれ、非常に集まりにくくなっているようです。また、参拝者からのお賽銭や祈祷料などは、人気のある神社でなければ、期待すべくもないらしい。大半の神社の責任者(宮司というらしいです)は、会社勤めとの兼務、複数の神社の宮司を掛け持ち、またはリタイアした方がボランティアで務めてくださる、それはそれは大変な状態にあるようです。

京都市内へはヨソから沢山の参拝客が一年を通じて訪れるので、他地域に比べたら、まだマシとのこと。但し、歴史が長い分神社数も多く、特色がなければ誰も参拝に来てくれないとのことでした。

伏見稲荷神社

ご一緒させて頂いた神主さんの神社は由緒ある神社らしいのですが、ロケーションが厳しいため、参拝客が増えないようです。酔いの勢いもあり、神主さんが自嘲気味に仰った話が忘れられません。

「神社運営は営利目的でないゆえ、収益は二義的なモノ。とは言うものの、我々も高貴な世界で霞だけを食って生きていくわけにはいかないので、最低限の収入が必要。”祈祷料、今月末まで半額キャンペーン!”とか、”お守り購入で10ポイント貯めたら、伊勢神宮入場券プレゼント!”というような直接的な販促が立場上できないので、知恵を絞って特色を出し、マスコミやガイドブックに取り上げられて参拝客を増やす以外に方法がないのだ」

日本人の生活習慣や宗教観が大きく変遷している現代。特に有名な神社仏閣がひしめき合う京都では、お坊さんや神主さんにもマーケティングのセンスが問われる時代になっているようです。

平安神宮

神主さんのお話を聞いて気付いたのですが、言われてみると多くの神社が、「xxのご利益ならxx神社」というような特色を前面に押し出しているようです。参拝するほうも、確かに「xxx神社はあなたの全ての願いを叶えます!」という総花的なご利益より、「xxの歴史的背景を持ったxx神社。xxのご利益なら、xxの由緒があるxx神社へ」と特定されたほうが、ご利益があるような気になりますよね。

八百万(やおろず)の神々が揃う古都京都。京都市内だけでも、100近い神社があるようです。次回より3回に渡り、特色のあるご利益で隠れた人気のある、マイナー系の神社やお寺さんを紹介します。名付けて「京都ご利益さんの旅」!

To be continued…
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京都伏見と坂本竜馬

京都伏見 十石舟

京都伏見 十石舟

先日所用で、京都伏見に行ってきました。伏見も京都市内ですが、市内南部ということもあり、自宅から自転車で行くには少々キツイ距離。気軽に行くことは滅多にないのですが、フラフラして楽しい散策スポットも沢山あります。

京都伏見といって真っ先に思い浮かぶのは、やはり「京都伏見の酒」。陸路運送が発達していなかった江戸時代まで、京都大阪間における淀川水運の玄関口は伏見港。伏見桃山時代の城下町として栄えて以来、港町として、そして全国有数の酒蔵として、伏見の街は発展したようです。

京都伏見 水郷

京都伏見 水郷

水郷と酒蔵が並ぶ街並みはとても風情があります。「黄桜」「月桂冠」「松竹梅」等、誰もが知っているブランドが並ぶ酒蔵では試飲も楽しめ、昼間からほろ酔い加減で散策です。

月桂冠大倉記念館 杉玉

月桂冠大倉記念館 杉玉

そして、伏見のもう一つの目玉といえば、何といっても「寺田屋事件」です。歴史に”if”はタブーですが、もし幕末に尊皇派が寺田屋で坂本竜馬を襲っていなかったら、そしてストーリー性の高い形で竜馬が命からがら寺田屋を脱出していなかったとしたら、伏見の観光客は半減していたかもしれません。

色々な歴史を刻んできた街ですが、今は「伏見商店街広報宣伝部長:坂本竜馬」という感じ。伏見の街では至る所に、「竜馬xxx」という感じで、坂本竜馬に因んだ商売が繰り広げられています。

京都伏見 寺田屋

京都伏見 寺田屋

竜馬伝

それにしても、京都市内で繰り広げられた昨年の竜馬便乗商売は凄まじかったです。竜馬ブームにあやかろうと、「竜馬が参拝したxx神社」「竜馬が密会したxxx屋」等、少々辟易するくらい竜馬の足跡が街に溢れかえっていました。

寺田屋のある伏見界隈や土佐藩旧邸等で、竜馬グッズを販売するのはOKでしょう。一方、新撰組旧駐屯所のグッズコーナーで、坂本竜馬関連商品の専用コーナーを設け、近藤勇等と同等に扱って販売しているのを見たときは、正直興醒めしました。いくら関連性が高いといっても、竜馬人気にあやかって仇敵のグッズを前面に押し出して販売したら、近藤勇も浮かばれません。それは、阪神甲子園球場で、読売巨人軍のグッズを売るようなものです。

新撰組 駐屯所 旧前川邸

新撰組 駐屯所 旧前川邸

年が明け、竜馬ブームも一段落した模様。この異常人気に対し、竜馬が草葉の陰でどのように感じていたかは知る由もありません。まあ、少なくとも思うのは、中高年を中心とした金八先生世代に何となくあった「坂本竜馬=武田鉄也」の垢抜けない赤いきつね的なイメージから、「竜馬=福山雅治」へと大きくイメチェンを図れたことは、素直に喜んでいるような気がします。

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雪の大原三千院 後編

雪の大原三千院

雪の大原三千院

「雪の大原三千院」は人気スポットなようで、雪が舞い散る厳冬にもかかわらず、大勢の参拝客でにぎわっています。「この中で、ノーマルタイヤでここまで来たアホは私だけだろうなあ…」と若干の劣等感を抱きながら、普段とは一味違った三千院を堪能しました。

大原三千院

大原三千院

大原三千院

大原三千院

大原三千院

大原三千院

お地蔵さんも寒そうです。三千院のマスコット(?)、わらべ地蔵は、この日は残念ながら雪に隠れて冬眠中でした。

大原三千院

大原三千院

大原三千院 小観音様

大原三千院 小観音様

季節外れの紅葉狩り。

大原三千院

大原三千院

三千院をゆっくり巡って、時刻はちょうどお昼過ぎ。雪は止み、太陽が顔を出し始めたものの、気温は余り上がっていない感じ。帰路の道路状況が気になります。

フラフラと土産物屋を覗きながら、駐車場へ向かいます。

京の冬の味覚 千枚漬け用かぶら

京の冬の味覚 千枚漬け用かぶら

午後一時前、駐車場へ到着。路面の凍結度は微妙な感じです。駐車場のおっちゃんのアドバイスに従い、もう一時間ほど様子を見ることに。

京都大原 雪だるま

京都大原 雪だるま

どうなることやらと気を揉んでいたところ、神風ならぬ神日光が突然降り注ぎ、路面の凍結が一気に解け始めました。

一時間後、再び駐車場に戻っておっちゃんに相談すると、今だったら大丈夫という、心強い回答。下り坂での運転方法について細かく指導して貰い、いざ出陣。十六編成の先頭車として、後ろに大渋滞を引き起こしながら、ゆっくり安全運転で帰路につきました。

「おっちゃん、ありがとう。無事帰ることができました!」 (尚、おっちゃんの駐車場は、大原バスターミナルより50mほど手前にある、さわだ駐車場というところでした。)

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雪の大原三千院 前篇

雪の大原三千院

雪の大原三千院

京都も寒い季節を迎えてます。秋にはあれだけ精力的に京都を巡っていた私も、冬になった途端にスローダウン。週末は巣ごもり生活を送っています。

先々週の日曜日(1月16日)、京都は朝からしんしんと雪が降ってます。この日ばかりは重い腰を上げ、いよいよ京都での雪写真デビュー。雪の似合う京都の名所を調べたところ、金閣寺と三千院が良さそげです。

雪の大原三千院

雪の大原三千院

近場の金閣寺へ向かったところ、雪のパワーが減速気味。間もなく止みそうな雰囲気です。「それでは」と、ハンドルを切り返し、目指すは「北北東に進路を取れ。」 鯖街道まっしぐら。

さすが、比叡山のふもと。市内では元気のなかった降雪が、標高を上げるに付け、勢いを増してきます。車は街乗り中心ゆえに、ノーマルタイヤのまま。途中、「引き返すべきかなあ」と迷いましたが、「大原まであと3~4km」というところまで来ていたことと、「幹線道路だから除雪するだろう」と勝手に考え、取り敢えず強行突破です。

雪の大原三千院

雪の大原三千院

午前10時過ぎ。何とか無事に大原へ到着。辺りは一面銀世界。雪国の様相です。

車を一日駐車場に止めると、駐車場のおっちゃんが車のタイヤを見ながら「よう来たなあ」と驚き顔です。おじさん曰く、雪道は下り坂が一番危ないとのこと。この道路状態では、雪道の運転に慣れたおじさんでも、ノーマルタイヤでは絶対に下り坂は運転しないと断言されてしまいました。(京都市内への帰りに、下り坂が続きます)

自分の無謀な行動に猛省するも、ここで頭を悩ましても仕方ないので、雪解けを期待しながら昼過ぎまでゆっくり大原を愉しむこととしました。

関取顔の大原女

関取顔の大原女

三千院へ向かう参道。雪は一向に止む気配がありません。帰りの道を心配しつつ、しばし雪と氷の織りなすアートを満喫です。

大原三千院参道

大原三千院参道

三千院参道

三千院参道

大原三千院参道

 

To be continued…

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ブレスエアーソムリエが綴る、爽快潔に包まれた日々

ブレスエアーソムリエが綴る、爽快潔に包まれた日々

いつも「京都日暮らし日記」をご愛読頂き、ありがとうございます。

本日は、新しいブログ開設のご案内です。新ブログのタイトルは「ブレスエアーソムリエが綴る、爽快潔に包まれた日々」

爽快潔リビング 鈴木さちこさんイラスト画

爽快潔リビング 

「京都日暮らし日記」をネットショップページ内で綴る主目的は、お客様にショップ責任者である私がどのような人物で、どのような生活を送っているのかをお伝えするために綴っています。したがって、公的ではありますが、内容は私的なブログです。時々仕事にまつわる内容を書くこともありますが、基本スタンスはあくまで私的生活についての内容を綴るようにしています。

一方、購読者の大半が爽快潔リビングのエンドユーザー様や取引先様である関係から、「もっとブレスエアーについての情報を発信してほしい」「せっかくショップ内でブログをやるのなら、ショップのお客様に直接役立つような話の内容にしたほうがよいのでは?」等々、とても有益なご助言やご意見を多数いただいております。

そこで、今後は以下の形でブログを進めていきたいと思います。

  1. 『京都日暮らし日記』 ・・・ ショップ支配人の私的ブログ (従来通り:毎週月曜日及び金曜日更新)
  2. 『爽快潔に包まれた日々』 ・・・ 爽快潔リビングの公的ブログ (新規:更新不定期)

「爽快潔に包まれた日々」では、ブレスエアー素材や加工品に関する情報や四方山話を中心に、爽快潔リビングのお客さまに役立つような内容を綴っていきます。

実は現在、当店では高齢で足腰が弱った老犬用ベッドマット、タクシードライバーや営業等で長時間運転を強いられる方に最適なドライバーズクッションなど、高機能でニッチなブレスエアー商品の開発を進めております。まずは、開発秘話含め、我々の奮闘記を綴っていく予定です。

ご興味がございましたら、是非一度ご笑覧ください。

「ブレスエアーソムリエが綴る、爽快潔に包まれた日々」 (←こちらをクリックください)

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当社看板社員、遂に全国デビュー!

レディス4出演者撮影

レディス4出演者撮影

先日、プロフォトグラファー2名が、当社看板社員の写真撮影に、わざわざ当社までお越し下さいました。

普段は、「ガシャ、ガーン、バン」という油圧プレス機の音が鳴り響いている製造現場。この日は、「カシャ、カシャ、カシャ」という軽快な一眼レフのシャッター音が、工場内で心地良くエコーしていました。

レディス4出演者撮影

レディス4出演者撮影

実は、当社で加工を承らせて頂いている大ヒット商品が、来週テレビで紹介されることになりました。その撮影のため、その開発に携わった当社社員の取材にプロフォトグラファーがお越しになったのでした。

この大ヒット商品とは、以前もブログで紹介したことのあるマリオット枕(前回のブログ内容はコチラ⇒「マリオット枕」。) 価格ゾーンとしては高額価格帯に入るにもかかわらず、1年以上コンスタントに驚異的な販売数量を維持している、大人気枕です。

このマリオット枕、素材や加工のプロ8社が集結し、快眠を徹底的に追求した中で生まれた、こだわり商品です。その寝心地が口コミで広がり、発売数カ月後に大ブレーク。その勢いは安定した伸びを示しており、一過性のブーム品とは違うロングセラーへのステージに入っています。

ブレスエアーの加工開発に携わらせて頂いた当社社員も「こだわりの8人のプロ」に加えて頂き、東急ハンズでの店頭POP始め、楽天ショップ等、至る所に8人のプロとして登場しています。

こだわり職人のKNS。知識と経験のみならず、沢山の知恵と発想力に富んだアイデアマン。「ブレスエアーでこんなの欲しい」をカタチにするので、東洋紡様始め、取引先様から絶大なる信頼を頂いている、当社の4番打者です。

それでは、当社の看板社員KNSの登場です!

マリオット枕 8人のプロ

マリオット枕 8人のプロ

人気が更なる人気を生み、今回テレビ東京の長寿番組「レディス4」でマリオット枕が取り上げられることになりました。企画時は前回同様にビデオロケ で収録し、8人のプロと して映像で登場する予定でした。時間の都合により、最終的にはパネル等による写真のみでの紹介となってしまいましたが、どのような形でテレビに登場する か、今から楽しみです。

  • 番組  ・・・レディース4(テレビ東京系全国ネット)
  • 放送日・・・2011年1月27日(木)
  • 時間  ・・・16:00~16:52
マリオット枕 8人のプロ

マリオット枕 8人のプロ

乞うご期待!

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Breakfast at MacDonald (マクドナルドで朝食を)

 

マックの朝食定番メニューにある「ホットドッグ」。私も時々食べています。

マクドナルドと言えば、アメリカ食文化の象徴的存在。3大アメリカンフードと言えば、ハンバーガー、ピザ、そしてホットドッグが代表選手ですから、朝マックにホットドッグは、我々にはとても自然な流れのような気がします。

Breakfast at MacDonald

しかし、しかしです。実はこのメニュー、本場アメリカでは掟破りの禁じ手だったということ、ご存知でした?

そうなのです。アメリカ人は、ホットドッグを朝食には決して食べないのです。

アングロサクソン系の流れを受けてか、イギリス同様に、典型的なアメリカ食で一番おいしいと思うのは、朝食です。シンプルなシリアル(コーンフレーク等)やオートミールから、ホテルの朝食によくある卵料理、カリカリベーコン、ソーセージやホットケーキ等、とてもバラエティーに富んでいます。

しかし、しかしです。そんな豊かな朝食メニューに、ホットドッグとハンバーガーが並ぶことは決してないのです。

Hotdog Cube 麩屋町二条

家族のディナーがマクドナルドのビッグマックであれば、アメリカ人の子供にはとても嬉しいご馳走メニュー。毎日昼と晩にハンバーガー、ホットドッグ、ピザのローテーションで食べ続けても決して飽きることがない彼らは、それらを朝食に摂ることだけは、頑なに拒むのです。

ピザを朝食に食べたくないのは分かるけど、ハンバーガーとホットドッグは納得がいきません。日本の朝マックで出されるソーセージ(パテ)とマフィンは、本場アメリカのマックでも主力の朝メニュー。でも、パテをマフィンやパンで挟めば、それってハンバーガーみたいなモノでしょう?アメリカ人が大好きな、朝食用のソーセージ(人差し指くらいの小さめなサイズ)。それもパンに挟んで食べればホットドッグと同じでしょう?

どうしても理解に苦しむので、何人かのアメリカ人を、上述した論法で何度か問い詰めました。彼らの答えは一様に同じ。「ん~、確かにお前の言っていることは正しいかも。でも、理由は分からないけど、朝からホットドッグを食べるのなんてありえない」という、理屈抜きの回答でした。

まあ、冷静に考えてみれば、私たち日本人が、朝食に魚とご飯は大好きだけど、お寿司を朝から食べたくないのと同じ感覚なのでしょう。ということは、我々が朝マックでホットドッグを食べている光景は、米国の吉野家でアメリカ人が朝から寿司を摘まんでいるようなものなのでしょうか?

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乗り鉄極楽日記PARTII

(前号からの続き)

初年度は、朝6時に家を出発し、夜中12時に帰宅。その間ただひたすら特急電車のグリーン車に乗り、食事は駅弁か駅構内の立ち食いそばという、乗り鉄面目躍如の充実(?)した内容。

一方、この特急乗り放題を毎年の企画へと昇華するに当たり、それだけでは毎年似たような企画になってしまうということで、一昨年からは、「大晦日の午前に観光地へ移動、午後その地で楽しんで元日を迎える。そして特急乗り放題の旅は、その地から開始する」という方式に変更。一昨年は、紀伊半島の先端にある紀伊勝浦温泉で年越し。温泉とマグロ三昧を楽しんだ後、そこから2,000キロの旅に出ました。

紀伊勝浦 ホテル中の島

そして昨年末~今年は、昔から行きたかった金沢をスタートポイントに。

特急乗り放題の旅を企画する際、一番の心配ごとであり、また醍醐味は、分刻みでの乗り継ぎ計画を立てる中、突発的な列車の遅れに対し、どのようなバックアッププランを立てておくかというところ。路線によっては1日数本しかない特急(特に日本海側)に乗り継いで一日の計画を立てるので、列車が遅れると計画が大混乱してしまいます。

雪の多い北陸を起点にするのは列車遅延のリスクがあるものの、金沢の街と寿司の魅力には勝てません。

金沢 兼六園

2010年大晦日。西日本は記録的な大雪に見舞われました。正月も大雪の予報でしたが、今更大きな計画変更はできないので、取り敢えずは金沢へ出発。さすが、雪には慣れた北陸本線。ダイヤの大きな乱れもなく、定刻通り金沢へ到着。近江町市場の寿司と、雪化粧をした茶屋街と兼六園を、大いに堪能しました。

そして、2011年1月1日。いよいよ、第3回親子特急乗り放題の旅の始まりです。

計画は、金沢⇒(雷鳥パノラマグリーン車)⇒新大阪⇒(タンゴエクスプローラー&きのさき)⇒和田山⇒(はまかぜ)⇒姫路⇒(ひかりレールスター)⇒広島⇒N700⇒博多:屋台でラーメン⇒(N700&500系)⇒新大阪⇒(はるか)⇒京都。1日で2,000キロ走破の、ワクワク旅行です。(この日程でワクワクするのは、我々だけでしょうけど。。。)

元日朝に金沢を出発するグリーン車にも拘わらず、グリーン車は何と満席!但し、普段のグリーン車と一つ決定的に違うのは、客の過半数が、カメラと時刻表を持った、普段はグリーン車に乗りそうもないオタク系ばかり。我々の同類項がグリーン車を占領し、事情を知らないグリーン車常連客は、「何が起きているのだ??」と怪訝そうな顔をしています。

湖西線 琵琶湖

元旦当日、山陰地方での大雪の影響で、当初の計画から大幅な変更を強いられました。乗りたかった特急列車に乗れなかったハプニング等もありましたが、何とか小倉(北九州)までは辿りつくことができました。

小倉の街については下調べをしていなかったので、地元の人に美味しい九州ラーメン店の聞き込み調査。どうやら、地元の人には「一蘭」という店が人気のようです。(帰宅後ネットで調べたところ、この店は九州と首都圏でチェーン展開をしているようです。)

味は正直まあまあという感じでしたが、その店で面白かったのは、「味集中カウンター」と銘打つ、ラーメンのプレゼンテーション方法。

自習室の席のように、隣の席とはパーティションで仕切られ、本来はオープンスペースとなるべきカウンターも、ラーメンの丼が出し入れ出来る程度のスペースがあるだけ。そしてラーメンが出されると、そのラーメン供給窓(?)もカーテンで締め切られ、前と左右は完全に閉ざされた空間です。「店員や隣の客の顔を見ることなく、ラーメンだけに集中しよう!」というコンセプトのようですが、何とも言えない不思議な初体験でした。

一蘭 味集中カウンター

小倉駅周辺には昭和の時代から時間がそのまま止まったような猥雑とした裏通りも残っており、数時間の滞在では名残惜しい、小倉元日の夜でした。

小倉駅前 裏通り

今年の4月で息子も中学1年生。来年の正月にも、この特急乗り放題企画に付き合ってくれるかどうか、いよいよ微妙な年になってきそうです。

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乗り鉄極楽日記

 

特急オーシャンアローから眺める初日の出

今週から仕事始め。有意義なお正月休みになったでしょうか?帰省した方、円高を利用して海外旅行をした方、お正月バーゲンで戦利品をGETした方、寝正月で過ごした方、様々だと思います。

この3年間連続で私の正月行事となっているのが、元日特急列車乗り放題の旅です。JR西日本が毎年企画している特別チケットで、元日に限り、JR西日本域内全ての特急列車グリーン席が16,000円で乗り放題になるという、乗り鉄には堪らない特別企画です。(年々内容がパワーダウンしており、少々残念ですが。。。)

 

実は私は子供の頃、「時刻表オタク」という経歴(?)を持っており、日本全国の特急列車に時刻表の中で乗りまくる、空想旅行をよくしてました。成人以降、電車オタクの趣味を積極的に遂行することはなくなりましたが、幼少時に得た因子は簡単には消えません。また、DNAはオソロしいモノで、息子にもその因子がしっかり遺伝しておりました。

3年前の冬、JR西日本の「元日特急乗りホーダイ企画!」チラシを目にした時、私の中で長年休止していた乗り鉄因子が突然活動を始め、もう止まりません。早速、家族へ提案です。但し、私の場合、特急に乗ってどこかへ行くことが目的ではなく、色々な特急列車を乗り継ぎながら、一日中特急列車に乗っていることが目的です。駅構内を離れるのは、駅の周辺で食事を取る時だけの、ストイック(?)な電車旅行です。

そんな自分勝手なわがまま企画が、家庭で通る訳もありません。そこで、名目上は「ブレスエアーが使用された特急座席の座り心地を、確認するための旅」とし、「半分仕事だ!」という巧妙な手口にて、企画提案。(JR西日本の特急座席では、N700新幹線、関空特急はるか、そしてサンダーバードに、ブレスエアーが採用されています。)

DNAを継承した息子は、諸手を挙げて大賛成。男のロマンを理解しない妻は、そのコンセプトが全く理解できない模様。幸い、「半分は仕事」という大義名分が効き、妻は家で留守番をしていることで渋々承諾。その掛かる費用を、洋服代として貰うという折衷案にて、合意に至りました。

かくして、息子と2人で行く、元日恒例特急列車乗り放題の旅は始まったのでした。

金沢 兼六園

(次号へ続く)

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八百万の神

下鴨神社 初詣

2011年の初詣。今年は近所の下鴨神社へ御参りにいくことにしました。

と、サラッと書いていますが、実は正月3が日に初詣にいくのは、私にとって二十数年ぶりの快挙(!?)

別に無神論者ではないのですが、子供のころから初詣に余り行っていなかったこと、そして人混みがとにかく嫌いなことから、「初詣参り」という行事の概念が、私の中に全くありませんでした。

下鴨神社 初詣

そんな初詣嫌いの私が、今年改宗(?)した理由は、いくつかあります。京都に住んでから神社が非常に身近な存在になったこと。先日知人に20年以上初詣に行っていないことを話したところ、「この人は本当に日本人なのか?」と疑いの目で見られたこと。

そして何より一番大きかったきっかけは、11月にオーストラリア人の友人を北野天満宮の縁日に連れて行ったところ、日本の神社に感動しながら彼が発した一言でした。

「キリスト教の教会は、厳粛に祈りを捧げ、聖書の勉強をしたり、牧師さんの説教を聞いたりするところ。信心深くないと、正直足が遠のいてしまう。その点、神社は素晴らしい。おみくじ占いがあったり、神社ごとに異なるキャラクターのようなお守りがあったり、そしていろんな出店(縁日)を見ながら御参りに行けるので、小さい子供から大人まで楽しめる、エンターテインメントに溢れている。これならば、いつでも誰でも気軽に楽しく参拝に来ようと思うだろう。」

下鴨神社 出店

目から鱗でした。神社に常に出店がある訳ではありませんが、確かにエンタメ度は仏閣や教会に比べて、格段にあるような気がします。神社巡りということで、大人のスタンプラリーよろしく、ご朱印帖にいろんな神社のご朱印を貼ったり、お守りを混ぜ合わせて持ったり、時にはお寺さんで買ったものをごっちゃにしても、天照大神の逆鱗に触れることはなさそうです。

キリスト教の人が、我々の神社巡りと同じ感覚で、教会巡りをしたという話は聞いたことがありません。他の宗教にも巡礼という活動はありますが、神社巡りとは全く意味合いが違います。

この寛容度は、一体どこから来ているのか?それは、教義や経典が無く、八百万の神が存在する神道から来ているのでしょう。大半の日本人にとって空気のような存在である神道。オーストラリア人の友人の一言が、私たちの聖なる母である天照大神の懐の深さを、改めて気付かせてくれました。

そして、神道を司る神社にとって、一年で一番重要な時期となる正月3が日。八百万の神も総動員でしょうから、私も20数年ぶりの出陣。正月の時だけ、突然熱心な神道信仰者となる私たち日本人。普段は気にも留めない神様に、小額の賽銭で願掛けをし、おみくじ占いで盛り上がり、帰りに出店でたこ焼きを買って20数年ぶりの初詣を終えた私にも、下鴨神社の神々は優しく微笑んでくれていたような気がします。

下鴨神社 初詣

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